夜卒・転職をしようと求人票を見ていると、度々登場する「基本的なPC操作ができる人」「Word・Excelが使える方」という言葉。特に事務系の求人に多いですよね。
この基本的ってどこまでのことを指しているのでしょうか?PCの電源をON/OFFできれば良いの?WordやExcelの入力ができればOK?でもその入力ってどの程度のレベルが求められているの!?と悩みますよね。
今回は、パソコンが使える、Word・Excelが使えるの基準などについて、詳しくご紹介いたします。
パソコンが使えるの基準って?
求人票に「パソコンが使える」「Word・Excelスキル必須」などと書かれているのは、『パソコンをまともに扱えないのに口先だけで入ってくる人をお断りするため』という要素が強いケースが多いです。
大企業を除けば普通の会社のほとんどは、ハイスペックなPCスキルまで求めていないでしょう。パソコンの起動や終了できて、普通に入力ができればだいたい大丈夫です。
また、ファイルのコピーや移動、ファイルのリネーム(名前変更)、ネットの基本的な使い方(主に検索とメールのやり取り)くらいは最低限として事務業務に必要でしょう。
他にも挙げるなら、文字種の変更の仕方(ひらがなorアルファベット)や変換方法は知らないとマズイです。
ちなみに上記で挙げたものがほとんど分からないという場合は、素直にパソコン教室や職業訓練等でパソコンの基礎知識を学ぶことを推奨します。
Wordが使えるの必要な技術
Wordはあまり有効活用できていない方が多いのが現状です。Excelに比べて、そこまで必要な技術とされている企業は少ないですが、まったく使わないということではありません。
Wordは文書作成というカテゴリに位置付けられていますので、社内文書・社外文書(送付状やFAX送信状)などでメインに使われます。また、お便りや手紙作成などで顧客獲得のためのツールに使われることもあります。
他にもチラシやポップ、メニューなどにも使われるなどさまざまな用途があります。
使えると良い機能
文字を太字や斜体にする、アンダーラインを引く、色変更など基本的な機能は当然として、ごく簡単な表作成、イラスト(クリップアート)や図形の挿入および簡単な編集くらいは必要になります。
他にも、取引先や顧客に封筒で書類を郵送するような必要がある会社であれば、差し込み印刷という封筒・ラベル作成の機能の知識は必須でしょう。この差し込み印刷はExcelの知識が若干必要です。実際にこの機能は多くの企業で重宝されます。
■設定面
ページ設定(1ページにおける行数設定や余白設定など)はできるようにしておきたいところです。また、右寄せや中央揃えなどの行内の文字の位置を決める機能も抑えておきましょう。
■その他
ビジネス文書における基礎知識やルール(頭語・結語、時候の挨拶など)は一般常識として蓄えておくと良いでしょう。今の時代ネットで何でも調べられますが、さすがにまったく知らないというのは一般常識としてマズイと言えます。
Excelが使えるの必要な技術
どの企業でもExcelの使用頻度はかなり高いです。
Excelの用途の基本は計算をさせることなので、見積書・請求書といった書類の他に、在庫管理や顧客名簿など、数字が絡むようなことに使われます。
また、特に計算させる用途ではなくとも、最初からマス目状になっていることから表形式の文書を作りたいときなどにも重宝されます。
使い勝手の良さから、データ入力に限らず大抵の文書もExcelで済まされてしまうことが多いのです。
使えると良い機能
Excelで絶対的といっても過言ではないのは「計算式・数式という概念が分かっている」ということです。
知らないうちに大事な計算式や数式を消してしまわない、という点はかなり重要です。セルを見たときに「ここは計算式が入っているから消しちゃだめだ」というのが分かっていることは絶対条件と言えるでしょう。
セルの色変更や罫線を引くなどの書式設定、四則演算、SUMやAVERAGE関数などは最低限抑える必要があります。
また、計算式や関数を使う際に欠かせない、オートフィル機能や絶対参照という概念は知っておかないとExcelは「使えない」レベルでしょう。
他にもExcelを語るうえで欠かせないのはグラフ作成です。グラフの使用頻度は比較的多いですが、意外と苦手な人が多いです。
そしてデータベース(データの固まり)操作という面では、オートフィルタや並べ替えの機能も知っておかなければなりません。
高度なことを求める会社では、ピボットテーブル(クロス集計)やVLOOKUP関数が使いこなせることを条件としているケースもあります。
■概要面
計算がメインとなるため半角数字の重要性であったり、ページ設定と印刷範囲の概念、印刷プレビューと印刷物の関係(画面通りに出力されないことが多い)は知っておいた方が良いでしょう。
さらに、表示形式(セルの中身と画面に見えているものが違う)というものが存在することは抑えておくべきです。カンマ、パーセンテージ、通貨形式あたりの表示形式の設定の仕方も必要になってきます。
■その他
割合・達成率・構成比あたりの計算式などを知らないと、四則演算のやり方を機能として知っていても数字を出すことができません。つまり、算数の基本が必要になるケースもあるということになります。
まとめ
いかがでしたか?
求人票でよく見かける「PCの基本的操作ができる」「Word・Excelが使える」の基準についてご紹介しました。
とはいえ、やはり明確な規定がないもののため、どうしても企業によって異なってしまいます。上記でご紹介した内容も参考程度に捉えてください。
求人票の必須スキルで明示されていない、あると良いスキルとしてだけ書かれているといった場合は、応募時に企業に確認してみるのもひとつの手段です。
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