コロナ禍により、採用・選考市場でのニューノーマルとなりつつあるWEB面接ですが、まだまだ不慣れという方が多いのではないでしょうか。
以前、別途コラム「オンライン面接の対策について。事前準備や練習方法など詳しくご紹介」でもご紹介したとおり、事前準備と練習は必須です。
また、直接対面しないオンラインでの面接は、画面越しに与える印象が非常に重要となります。
表情や声の大きさ・トーンも大事ですが、画面に映り込む背景も大切な要素です。
今回は、WEB面接での背景についてお話したいと思います。
WEB面接でベストな背景とは
WEB面接を受ける際は、何も映らない壁などを背景にすると良いでしょう。
人間は、背後に空間がありすぎると集中力が低下すると言われています。また、たくさんの情報がある環境よりも、一つの物事に意識を集中できる環境のほうが生産性が高まるという効果もあります。
こうした理由から、WEB面接においても自分自身に意識を集中させるような背景を選ぶべきだと言えます。部屋が映る場所で受ける方は、十分な掃除と片付けを行い、余計なものが映らないように注意しましょう。
こんな背景はNG
WEB面接は、自分自身を見てもらうことが目的です。面接官が目移りしないよう、シンプルな背景を選びましょう。背景がごちゃごちゃしていて集中を妨げるような場所や、画面が見えにくくなるほど明るい背景はNGです。
<NGな背景の例>
- カフェなど他の人の動きを制限できない場所
- カーテンの隙間から光がチラチラと差し込む場所
- 自分が影になってしまう強い逆光の背景
- 面接と無関係なバーチャル背景
- 奇抜なポスターや画像が目立つ背景
人の印象は、視覚情報と聴覚情報で9割が決まると言われています。背景で印象を下げてしまわないよう注意しましょう。
基本的には白色を選ぶ
背景の色は、白色を選ぶのがおすすめです。白単色の背景にすることで輪郭が強調され、自分を引き立てる効果があります。
中でも白色は、清潔感・純粋さ・正義感の強さ・真面目さのようなイメージを持っていることから、好印象に繋がる就職活動において適した色だと言えるでしょう。
照明も同様で、白色のものを使うと印象アップの効果があります。
室内に白い壁があればベスト!白い壁際に寄ってWEB面接を受けると良いでしょう。難しい方はカーテンを背景にするのも1つの手です。
色味や柄もシンプルなものが多いため、面接の背景として利用しても問題ないと言えます。
ただし、カーテンを背景にする場合は下記の点に注意しましょう。
- 風などでカーテンが動く
- 外からの光が強く、自身が逆光になっている
- カーテンが汚れている
- 隙間から光が漏れていて眩しい
こうした問題がなければ、カーテンを背景にしてWEB面接を受けてもOKです。
バーチャル背景で白単色を設定する
コロナ禍による自粛続きで、zoomでのオンライン飲み会が流行りましたよね。こちらをご覧の方の中にも、zoom飲みの経験がある方もいるかもしれません。
zoomなどのアプリによっては、バーチャル背景を設定できるものがあります。
できれば白い壁際を背景にWEB面接を受けられれば良いのですが、そもそも部屋に白い壁がない、カーテンも柄物や派手色、デスクトップPCで移動できない等の事情がある方もいるでしょう。
その場合はバーチャル背景を使用すると良いですよ。
ただし、バーチャル背景を設定することで画面がぼやけてしまったり、不具合が生じる可能性があります。できる限り自然な背景を使うほうが安全かつ確実でしょう。設定する際は白単色の画像にし、余計な情報が入らないよう注意してください。
また、バーチャル背景が途中で消えてしまう可能性もあるため、画面に映る範囲は十分に整理しておくと安心です。
背景で印象アップを狙うなら
基本的には印象を下げないようシンプルな背景を選ぶのが無難です。しかし、上級者はより良い印象を与えられるよう、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
①あえて部屋の中を映す
大会のトロフィーやユニフォーム、使っている道具など、自己アピールに繋がる物を部屋に置いている場合は、ひとつのアピールとして使うことができます。
ただし、背景を主張しすぎてしまうと面接官の意識が逸れてしまう可能性があるのでご注意を。あくまで自分自身がメインとなるよう、適度なアピールに留めておきましょう。
②小さな観葉植物や花を置く
背景にあえて観賞植物や花などを置くのも効果的です。
単色の背景で面接をするよりも華やかな印象を与えることができるでしょう。
また、植物には精神をリラックスさせ、知的生産性を向上させる効果があります。面接の質を向上させる効果も期待できるため、適度に使用するのがおすすめです。
ただし、主張が強いものだと面接官の意識が逸れてしまうのでご注意を。
背景も印象を左右する
せっかく面接の内容が良くても、背景によってマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。直接の対面面接とは違い、オンライン面接では背景も印象を左右するのです。
人によって受ける場所が異なるオンライン面接だからこそ、背景での差別化が可能です。
自分自身がより良く見える背景を見つけ、面接で好印象を与えられるよう工夫しましょう。