コロナ禍によりオンライン・WEB面接が採用市場のニューノーマルとなりつつあると言われてはいますが、対面面接が完全に無くなったわけではありません。オンライン面接を採用している企業でも、最終選考は対面面接というケースも少なくありません。
面接の当日は万全で挑みたいもの。自己PRや志望動機を語る前に、もしかしたら一言も発しないうちに、マナーでNGと判断されてしまうケースもあるのです。
せっかく書類選考を通過しても、面接でのマナーが原因で落とされた・・・なんてことは避けたいですよね。
今回は対面面接のマナーについて、受付から退室までの流れに沿って解説いたします。
転職活動の対面面接におけるマナーとは
キャバクラなどナイトワークの世界も、プライベートで友人の家を訪れる際にもマナーがあります。転職・就職活動の面接時にもマナーがあり、社会人として知っていないと恥ずかしいもの。面接時のマナーや振る舞いも、面接官が応募者の『人となり』を判断する大事な要素のひとつです。
面接時のマナーを解説しますので、これから夜卒をしようとお考えの方はぜひ参考にしてください。
受付・訪問のマナー
- 遅刻は厳禁!15分前には到着・5分前には受付
- 応募企業の社員と分かる人に会ったら軽く会釈
遅刻はもちろん厳禁ですが、早すぎる到着も迷惑です。受付は5分前がベスト。
「本日、〇時に、〇〇部の〇〇様と、面接のお約束をしております、〇〇と申します」と、聞き取りやすいように、ゆっくりと丁寧に伝えましょう。
面接をするのは面接官ですが、受付で悪い印象があれば、その情報は伝わります。受付の時から面接は始まっていると意識しましょう。
また、面接会場へ行く途中や受付のタイミングを見計らっているときなど、応募企業の社員だと分かる人に会った場合には、軽く会釈をするようにしましょう。無理に挨拶に行ったり、呼びかけたりする必要はありませんが、先方も気付いているのに無視をするのは良くありません。
面接室への入室のマナー
- ノックは2回ではなく3回
- ドアが開いている場合はノックしない
面接室に入室する際に、ドアをノックしますよね。このとき、ノックの回数は3回が一般的です。2回は空室確認の意味なのでトイレなどで使用します。
ノックをして「どうぞお入りください」と言われてからドアを開けましょう。
ただし、場合によっては面接官が後から入室するケースもあります。ノックをして返事がなければ、もう一度ノックします。それでも返事がなければ「失礼いたします」と言ってドアを開けて入室します。
ちなみに、面接室のドアが開いている場合にはノックをするとマナー違反となりますので、ノックはせずに挨拶をしてから一礼して入室してください。
入室~着席までのマナー
- ドアを開けたらまず挨拶をする
- 促される前に自分から着席しない
ドアを開けたら「失礼します」と言ってから入室し、面接官と目を合せて「〇〇と申します。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」と元気よく挨拶をしましょう。
面接室に入ったら、面接官にできるだけ背中を見せないように斜めに立ち、開けたときと反対の手で静かに閉めます。大きな音を立てるのもマナー違反となるためご注意を。
面接室に案内されたら、下座の席の横に立って待つと良いでしょう。案内係が席を指定したり、着席を誘導した場合はそれに従うようにします。
退室のマナー
- 椅子の横に立ち一礼をしてからドアへ
- 挨拶をしてから退出する
面接が終了したら、椅子の横に立ち「本日はお忙しい中、お時間を割いてくださりありがとうございました。」と面接官の目を見てお礼の挨拶を述べます。その後、一礼をしてからドアの前まで進みます。
ドアの前で「失礼します」と再度一礼をして、ドアを開けて退室します。ドア閉める際は静かに閉めるように注意しましょう。
また、面接が終わって面接室から出ると気が抜けてしまう人もいますが、そこはまだ応募企業の社内です。面接官だけでなく社内の人にも見られていますので、いきなりスマホを確認したりするのは避けましょう。ビルを出るまで気を抜かないことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、対面面接時の受付から退室までのマナーについて解説いたしました。
どれだけ事前に準備をしていても、やはり面接は少なからず緊張するものです。
面接マナーはビジネスマナーと同じく、普段から実践することが可能です。当日は面接応答に集中できるように、普段からビジネスマナーとして身につけておくと良いですよ。
他にも、椅子の座る位置や面接中の応対にも気になるマナーが存在します。こちらはまた別途コラムにてご紹介していくので、ぜひ併せて参考にしてくださいね。