夜卒をして昼職に就く場合、アルバイト・派遣社員・契約社員・正社員などさまざまな働き方があります。そして他にも業務委託契約という働き方があることをご存知ですか?
業務委託については、別途コラムと特設ページで詳しく解説しているので、そちらをご参照ください。
別途コラムの方で、業務委託と正社員や派遣社員として働く場合との違いについてご紹介しました。今回は、業務委託で働くうえでのメリットやデメリットなどについてお話したいと思います。
業務委託のメリットとデメリット
■業務委託で働くメリット
- 時間や場所など働き方の自由度が高い
- 自分が得意とする分野の業務のみを行える
- 望まない業務を依頼された場合に断ることができる
- 提供する価値次第で収入を上限なく増やすことができる
業務委託として働く最大のメリットは、時間や場所に縛られずに得意な分野の業務のみ行えるという点です。勤務地や勤務時間がきっちり決まっていることの多い会社員と比べると、業務委託は働き方の自由度が高いと言えます。
また、ひとつひとつの業務に対する報酬がはっきりと分かるという成果の見えやすさがモチベーションに繋がっている人も多数います。業務委託はこなせばこなした分だけ報酬を得つことができるため、自分自身の裁量で高収入を目指すことも可能です。
■業務委託で働くデメリット
- 労働基準法が適用されない
- 収入やキャリアが保証されていない
- 仕事を自分で見つけなければならない
- 企業との契約や報酬の交渉、確定申告の税務処理などを自分で行う必要がある
業務委託は、従業員ではなく個人事業主のため労働基準法が適用されません。会社員なら企業が代行してくれる確定申告や保険料の支払いも、自分自身で行う必要があります。また、自分で仕事を取ってきて、業務を完遂しないかぎり報酬を得ることができないため、収入が安定しないという可能性もあります。
業務委託で働く際の注意点
- 業務を完遂できなかった場合、損害賠償請求などのトラブルに発展することがある
- タスクや体調の管理が疎かになる可能性がある
- 自分で自分を成長させ続けないとキャリアアップが見込めない
労働時間や業務内容の縛りがない業務委託は、自分の好きなときに自由に働けるというメリットにばかり目が向きがちです。しかし業務委託で大切なのは、自分の体調管理やタスク管理を行うセルフマネジメント力です。
会社員の場合は体調が悪ければ有給休暇を使って休むという選択肢がありますが、業務委託は休むことが収入の減少に直結してしまいます。食事や睡眠などの健康面はもちろん、自分自身が身体的・精神的にパンクせずどれくらいの仕事を受けられるかというリソースを把握し、仕事量をコントロールしていくことも必要になるのです。
また、業務委託は仕事を選べるからこそ、成長する場を意識的に設けないと成長が止まってしまうというリスクがあります。
会社は社員を育成する必要性があるため、あえて難しい仕事に挑戦させることが多いでしょう。しかし、業務委託にはそういった機会は与えられません。業務委託で成長し続けたいと思うのであれば、業務以外の場でスキルを磨き、現状のレベル以上の仕事を成功させていく必要があるのです。
業務委託に向いている人って?
- セルフマネジメントが得意
- 変化を楽しみ柔軟に対応できる
- 自由な働き方で仕事を進めたい
- 専門性を生かして収入をアップさせたい
業務委託としての働き方は、時間や場所、収入などの自由度が高い分、問題が発生した場合にはすべて自分自身で対処する必要があるなど大きな責任も伴います。また、関わるクライアントや案件が月ごとに変わるといったケースも珍しくありません。それらの変化に柔軟に対応し楽しめる人で、かつ、専門性を生かして働きたい人は業務委託で働くメリットを得やすく向いていると言えるでしょう。
反対にタスクやスケジュールだけでなく、モチベーションや体調管理などのセルフマネジメントをしたくないと思う人は、業務委託にはあまり向いていないかもしれません。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、業務委託のメリットとデメリットをメインにご紹介いたしました。
働き方が多様化する現在、会社に所属するだけでなく、個人事業主として企業と業務委託契約を結んで働くことも夜卒・転職の選択肢のひとつです。業務委託と会社員や派遣社員として働く場合との違いを見比べたうえで、自分に合った働き方を選ぶようにしましょう。