夜卒して昼職への転職を考える際、デザイナーを選択する方もいるでしょう。
絵を描くことが得意、ファッションが好き、実は芸術家肌だから・・・など、さまざまな理由があると思います。
とはいえ、実際にデザイナーになるにはどうすれば良いの?と悩んでいる方もいるはず。ひとことでデザイナーと言っても奥が深く、多数の種類が存在します。デザイナーの主な種類と仕事内容については、別途コラム『デザイナーになるには?主な種類と仕事内容をチェック』にてご紹介しました。
今回は、デザイナーのお仕事の流れと必要な資格やスキルについて解説いたします。
デザイナーのお仕事の流れ
デザイナーの種類によって細かい部分は異なりますが、基本的には以下のような流れで仕事が進んでいきます。
クライアント(依頼主)や社内の担当者からデザイン依頼が入る
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キックオフ会議
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素材の収集、ラフ案を制作し、すり合わせをする
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要望を反映しつつ、デザインをブラッシュアップする
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完成、納品
かなりザックリですが、基本的な流れは上記のようになります。
また、案件によっては反応を見て、さらにブラッシュアップするケースもあります。
デザイナーの仕事をはき違えない
デザインのお仕事は「その見た目や機能を企画・設計・構築すること」です。
自分自身のセンスを生かして何かを造形することが多いため、デザイン業はアートのジャンルに入れられがちな職業です。しかし、クライアントの目的を果たしながらデザインをし、対価を払ってもらえるものにする必要があるのです。
そして、これらのニーズを満たす設計の全てを行っている職業がデザイナーなのです。
アートとデザインはよく混同されますが、あくまでもデザイナーはクライアントの課題解決をするために、デザインという手法を用いる職業であるということを忘れないようにしましょう。
デザイナーに必要な資格
実は、資格が無くてもデザイナーになることはできます。
クライアントを唸らせるアイデアとスキルがあればデザイナーになれるのです。
デザイナーとして就職するときに、資格の有無を聞かれることはほぼありません。何を学んできたかは、ポートフォリオを見れば一目瞭然だからです。自分が学んだスキルを作品にしっかり反映させておけば、資格は必要ないといえます。
しかし、デザインはセンスがものをいうジャンルで、自分の能力をアピールするのは難しいもの。
資格は、自分を武装して強く見せる「鎧」のようなものになります。無いよりはあった方が良いと言えるでしょう。
持っていて損はない資格
- Photoshopクリエイター能力認定試験(※サーティファイ主催の認定試験)
- Illustratorクリエイター能力認定試験(※サーティファイ主催の認定試験)
- DTPエキスパート(※JAGAT運営の資格制度)
- 色彩検定(※AFT運営の検定試験)
デザイナーの求人では、PhotoshopとIllustratorといったデザインソフトが使えることを最低条件としている企業は多いです。基本的には面接時や履歴書で「PhotoshopとIllustratorが使える」と明示すればOKです。
しかし、資格があれば資格欄に記入することが可能ですし、書類の時点で「お、こんな資格を持ってるのか」と目を引くことができます。
【職種別】おすすめの資格
●Webデザイナー
ウェブデザイン技能検定
特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会(※)が実施する検定試験。
主にウェブデザインに関する学科及び実技試験で、国家資格である技能検定制度の一種。
※職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関
●グラフィックデザイナー
DTPエキスパート
JAGAT(公益社団法人日本印刷技術協会)が運営する資格制度。
カリキュラムは「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の5つ。
●インテリアデザイナー
インテリアコーディネーター試験1次・2次
公益社団法人インテリア産業協会が運営する資格試験で、インテリア業界の登竜門的資格。
受検区分がいくつか分かれているため、受験する際はご注意を。
●プロダクトデザイナー
プロダクトデザイン(PD)検定
JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会)が運営する、デザイナーに必要な基礎知識を網羅した検定。
転職・独立を考えている現役デザイナーから、これからデザイナーを目指す方にもおすすめ。
デザイナーに必要なスキル
デザイナーは常に納期と戦う職業です。プロデューサーや代理店、クリエイティブディレクター、カメラマンなど、かなり多くの人との折衝が求められる仕事です。
フォトショやイラレを駆使してコンセプトに沿ったものを作るデザインスキルはもちろん必要ですが、各ステークホルダーと円滑にプロジェクトを進めていくコミュニケーションスキルもかなり求められるのです。
納品だけがゴールではなく、クライアントや自社の課題解決をする仕事であることを忘れずに、常にPDCAを回して仕事を進めていく必要があります。
さいごに
いかがでしたか?
デザイナーになりたい!とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。