夜卒をして昼職の営業職に転職する、という人はかなり多いです。キャバクラなどのナイトワークで培ったトーク術や接客能力を活かせるという理由が多く聞かれます。
では、元ナイトワーカーであれば誰でも営業職に就けるのか?というと、そうではありません。就職はできるかもしれませんが、営業職に必要なスキルというものは他にもあるのです。
今回は、営業職に必要なスキルや求められる能力についてご紹介いたします。
これから夜卒をしようとお考えの方、営業職への転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
営業職に求められる能力とは
営業職と一言でいっても、その種類は多数存在します。種類と種別のお仕事内容については、別途コラム『営業職のお仕事って?種類や仕事内容について詳しく解説』にてご紹介していますので、こちらも参考にしてください。
それぞれの営業職によってお仕事内容は異なりますが、根本的に求められるものは共通しています。
- 案件の受注と定められた目標の達成
- 既存顧客との信頼関係構築
- 新規顧客の開拓
この3点の仕事をしっかりとこなしていれば、営業として自然と評価されるようになるでしょう。しかし上記のことが達成できていなければ、早急な改善策を求められるようになります。
■営業職に共通する仕事内容
上記を踏まえ、営業の仕事とは顧客の課題を捉え商品やサービスの活用方法を紹介し、販売や契約に繋げることです。その方法は、売りたい商品やサービスによって詳細は異なり、相手が個人なのか企業なのかでも変わってきます。
ここでは多くの営業職に共通している仕事内容をみていきましょう。
①顧客の課題を解決する
インターネット社会のいま、顧客自身が商品やサービスを探すことは以前よりも容易になったため、売る側は相手の求めるものを察知して提案する必要があります。
顧客のニーズが多様化している近年、商品の良さをアピールするだけでは不十分なのです。営業側が顧客の抱える課題を捉え、それを解決するために商品を活用しましょう。
②商品やサービスの活用方法を紹介する
顧客は欲しいものやサービスをできるだけ安価で購入したいのであり、比較対象となる商品やサービスが複数存在するのなら、営業は価格や内容で他社と勝負する必要があります。
そのため、営業職が自社の商品やサービスの特徴や魅力を紹介することは必須で、そのうえ他社との違いやより優れているポイントも紹介しなければなりません。
③販売や契約に繋げる
営業職は会社の利益を上げるために顧客と会社の架け橋になる存在でもあります。そのため、売りっぱなしではなくアフターサービスや社内の別部署(企画や販売促進などの担当部署)との情報共有も重要な仕事になります。
それが自社の商品やサービスの販売量や契約数に繋がるのです。
営業職に必要なスキルって?
未経験から営業に転職する場合でも、前職の経験やスキルが活かせるケースがあります。
冒頭でもお伝えしたとおり、ナイトワーカーのトーク術や接客能力は有効でしょう。また、その他の接客業やカウンセリング職などは営業とも密接に関係する部分なので、そのままスキルを結果に転じることが可能です。
その他にも下記のようなスキルはすぐに活用できます。
- 人の話をしっかりと聴くことができる
- 伝えるべきことをわかりやすく伝えられる
- 相手に気持ちよく話をさせられる
- 好印象を与えるための笑顔や姿勢
- 英会話能力
- 基本的なビジネスマナー
- 名刺交換のマナー
これらのスキルは、営業に転職したあとでも重宝するでしょう。
■営業職に必要なスキル3つ
ここまでを踏まえて、現役営業職が口を揃えて言う『営業にとって必要不可欠なスキル』についてご紹介します。
①課題発見力
課題発見力とは、顧客が抱えるビジネスでの課題を把握して解決する力です。
営業の仕事は、自社商品を活用することで顧客が抱える悩みを解決することです。多くの場合、顧客自身が自分の課題に気づいていないことがあります。そのため様々な情報から顧客の情報を把握・本質的な課題を発見し、その課題を自社商品によって解決する方法を提案することができるのです。
②ヒアリング力
顧客の話を聞く力がなければ、営業としての仕事が始まらないと言えます。
営業にはトークが最も重要だと思われる方がいますが、営業にとって最も重要なのは顧客の現状をしっかりヒアリングする力です。顧客の課題を発見しそれを解決するためには、ただ話を聞くのではなく顧客が話したくなるように誘導し、課題を発見するための情報を引き出すヒアリング力が重要なのです。
③コミュニケーション力
営業で一番必要なスキルは、コミュニケーション力だと考えている人も多いです。
コミュニケーションスキル=人と話すことだけではありません。営業に求められるコミュニケーションスキルは『顧客の話を正しく理解し、自分の伝えたいことを的確に伝えることができる能力』のことです。
顧客の話をよく聞き、その内容を分析して課題が見えたとしても、情報を正しく理解したうえで伝えたいことを的確に伝えられなければ、販売や契約には繋がりません。
さいごに
いかがでしたか?
今回は営業職に求められる能力やスキルについて詳しくご紹介しました。
ナイトワークから営業職へ転職を考える方は多いです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
営業の種類や仕事内容については別途コラムにてご紹介していますので、そちらもご覧ください。