夜卒をして昼職への転職を考えているけど、新しい環境で新しい仕事に適応できるかどうか心配・・・という人も多いですよね。
そうでなくても人事担当者と対面で話をする面接というのは、普段とは違う緊張感に溢れた場面で不安に思うのも当然です。
新卒と中途採用として受ける面接は、質問内容も求められる答えや姿勢も異なります。特に女性の場合、男性の転職者とは質問の傾向が異なる場合もあるのです。
そこで今回は、これから面接にのぞむ女性の不安な気持ちを少しでも解消できるように、女性の転職時によくある質問と回答例についてご紹介いたします。
1.「結婚・出産後も働く意思がありますか?」
結婚後も同じ企業で働き続ける女性は増えていますが、家庭に入って子育てに専念したいという方もいらっしゃいます。
どちらも尊重されるべき考え方ですが、企業からすると女性の結婚・退職という流れは大事なポジションに穴が空いてしまうためできるだけ避けたいことのひとつと考えられています。
特に中途採用の場合は新卒の採用と異なり年齢も上がるため、結婚→出産→退職という流れが現実味を帯びているわけです。
そこで転職希望者の持つ結婚後のビジョンを確認しておくために、下記のような質問をするのです。
「結婚はお考えですか?」
「長く勤めて欲しいと考えていますが、大丈夫でしょうか?」
「結婚や出産後も仕事を継続していこうとお考えですか?」
こうした質問は実はあまり良い質問ではありません。しかしこのような質問に遭遇した場合は具体的な時期を明言することは避け、「結婚、出産もいつかはできれば良いなと思っているけれど、出産後もこの会社で働き続けたいと考えている」ことをアピールするようにしましょう。
また、結婚・出産後も女性が働きやすい制度が整えられている会社なら、「結婚・出産後も働き続けたいからこそ御社を希望した」と伝えるのも良いアピールになります。
回答例①
はい、具体的にいつかなどは決めていませんが、いつかは結婚をして子供を持ちたいとも考えています。
しかしすべての時間を家庭に使うのではなく、家族のサポートを得ながら仕事を続けたいと考えています。
御社には働く女性が多いとも耳にしておりますし、結婚後も働き続けられる環境が整っていることも拝見致しました。将来のことを見据え、結婚、出産後も働き続けられる環境の整っている御社を志望致しました。
回答例②
◯年後(◯か月後)に結婚することを予定しています。
また、結婚後も仕事を継続し、私自身のキャリア発展を目指していこうと考えています。
御社では、女性のリーダー職・管理職の方も多くいらっしゃると拝見致しまして、そうした働き方も学ばせていただければと思ったのが、志望した理由のひとつです。
回答例③
現在は結婚の意思はありません。
また、「私自身のキャリアの自立」を大事にしており、結婚に関わらず仕事は継続していきたいと考えています。
こうした答えなら、面接官に「長期で働ける人材」という印象を与えられるでしょう。
2.「一定の労働時間の確保、残業は可能ですか?」
既婚者でかつ子供を持つ母親である女性によくされる質問が、子供に関することです。
企業側が子供に関する質問をするのは、残業に対応できるか、労働時間を確保できるのかどうかを確認するためです。
「お子さんが小さいようですが、フルタイムでも大丈夫ですか?」
「残業には対応できますか?」
「お子さんを預けられる場所はありますか?」
などの質問を投げかけられることがあるでしょう。
このような質問は、残業が発生し帰宅時間が遅れることも視野に入れて欲しいという企業側からのアピールでもあり、子供を理由に働けない日が続くのは困るという企業の姿勢でもあります。
毎日残業があるという意味ではありませんので、「子供がいても忙しい日には対応可能」というスタンスで答えれば問題ありません。
実家が近く子供を預けられるようなら、その情報も伝えておくとより安心してもらえるでしょう。
回答例①
はい、フルタイムでの仕事を希望しています。
家族は私が働くことに協力的ですし、働いている間は保育園に預ける予定です。
忙しい日には残業も可能です。
回答例②
前職では毎月◯時間ほど、繁忙期には◯時間ほど残業しておりました。業務の時期によって忙しくなること、残業が増えることは理解しておりますので、抵抗はありません。
また、不要な残業をしないで済むよう努めたいと思っております。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、女性の転職面接でよくある質問と回答例についてご紹介しました。
あくまで回答例なので、実際に使う場合はあなた自身の言葉に当てはめてくださいね。
結婚や出産に関しては本来なら転職希望者に聞いてはいけないプライベートな質問ですが、企業にとっては知っておきたい重要なことと認識されています。
企業としては「結婚後や出産後も長く会社に勤めてくれるだろうか?」「入社してすぐ結婚して退社ということにならないだろうか?」と転職者のこれからのことを知りたいと思っているのです。
企業としては入社後すぐに転職、退職、または産休となる可能性は少しでも減らしたいのが本音。印象が良く、内定を出したい、長く働いて欲しいと思っているからこその質問と考えて良いでしょう。
女性の転職希望者には、この女性だけにされる質問に関して印象よく答えられる準備をしておくことをおすすめします。