美容系のお仕事ってキラキラしたイメージもあり、多くの女性の憧れの職でもありますよね。その中でも、爪をケアしたり装飾を施したりして、手元を美しく華やかに見せるネイルのプロであるネイリストに興味を持つ方も少なくありません。
接客業であるネイリストには、技術だけではなくお客様への心のこもったおもてなしや気配り、コミュニケーション力なども求められます。
そこで今回は、ネイリストになるために必要なスキルや資格について解説いたします。
ネイリストに求められるスキル
1.手先の器用さ
ネイルは、爪という狭い空間に細かいアートを施していきます。数ミリのずれがデザインの仕上がりに大きな影響を与えることもある緻密な作業です。そのため手先の器用さは重要といえます。また、手先が器用な人であれば、細やかな作業もストレスにならないでしょう。
2.集中力
お客様1人あたりの施術は平均して1時間半程度、アートデザインによっては2時間を超えることもあります。片手で集中力が切れてしまい、指によってデザインの仕上がりが異なることがないように、集中力を持続させたまま施術を続ける必要があります。
飽きっぽい人や目の前のことに意識を集中させることが苦手という人は、ネイリストの仕事が苦になるでしょう。
3.デザインセンス
ネイルのデザインを考えたりお客様の要望に合うアートを表現したりする必要があるため、美的センスや高いデザインセンスも求められます。他のネイリストとの差別化を図り、お客様からの指名を受けるためにも、独創性や芸術性は強みとなるでしょう。
これらは先天的な才能だけでなく、努力することで身につくものでもあります。カラーコーディネートの勉強、芸術鑑賞などを通じて、ネイリストとして必要な能力を高めていくことが可能です。
ネイリストになるために必要な資格
資格がなくてもネイリストになることは可能です。実際、独学で技術・スキルを学びプレイヤーとして第一線で活躍しているネイリストも多くいます。
しかし、資格は持っておいた方が転職活動時や自分のサロンをオープンする際にも安心です。
代表的な技能検定試験について
■ネイリスト技能検定試験(3級~1級)
ネイリストの登竜門ともいわれ、最も歴史の長い検定試験です。
試験は3級・2級・1級に分かれますが、ネイリスト技能検定試験2級以上を採用条件にしているネイルサロンもあります。
■JNAジェルネイル技能検定試験(初級~上級)
ネイルサロンの看板メニューであるジェルネイルの知識と技術を証明する検定試験です。ネイル技術の進歩とジェルネイルの普及にともない、2010年に日本ネイリスト協会(JNA)がスタートさせました。
試験は初級・中級・上級に分かれ、中級以上の合格がプロの基準であるとされています。
その他の技能検定試験
主に施術に関する知識・技術を証明する試験のほか、衛生管理や技術管理、ネイル指導に関する知識・技術を証明する試験も実施しています。
これらは将来、店舗の責任者や独立開業、スクールやセミナーの講師を目指すうえで役に立ちますよ。
■JNA認定ネイルサロン衛生管理士
日本ネイリスト協会(JNA)が制定した「ネイルサロンにおける衛生管理基準」を正しく理解し、活用できることを証明します。ネイルサロンの衛生面における管理・統括ができるようになります。
JNA認定校で実施される講習会を受講し、筆記試験に合格することで資格が得られます。この資格の有効期限は、取得年を含む3年目の12月末日までとされています。一度資格継続手続きを完了すると「永続認定」(無期限に保証される資格)となります。
■JNA認定ネイルサロン技術管理者
ネイルサロンの技術水準の維持・向上を図るための資格制度です。現場で経験を積んだネイリストが、店舗運営や人材育成を行うときの知識・技術を証明します。JNAが実施する講習会を受講し、修了することで資格が得られます。
■JNA認定講師資格試験
ネイルの普及と発展に努め、JNAのイベント実行委員、検定試験の試験官、コンテストの審査員、各セミナーを担当するネイルの指導者であることを証明します。筆記試験、実技試験、面接に合格することで資格が得られます。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、ネイリストになるために必要なスキルや資格についてご紹介しました。
ネイリストになるために資格の取得は必須ではありませんが、資格を持っておくとことでお客様や業界内からの信頼感・評価アップに繋がります。
夜卒をしてネイリストに転職をお考えの方は、まずはネイリストを目指す多くの方が最初に受ける初心者向けの資格「ネイリスト技能検定試験3級」にチャレンジしてみると良いでしょう。
ネイリストの詳しいお仕事内容については、別途コラム『ネイリストになるには。お仕事内容や給与・年収について』にてご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。