ケース別!面接官に好印象を与える転職・退職理由のポジティブな回答例

ケース別!面接官に好印象を与える転職・退職理由のポジティブな回答例

ほとんどの転職の面接では、退職理由を聞かれます。

なぜ退職理由を聞かれるのか?NGな転職・退職理由と答え方のポイントについては、別途コラム『NGな転職・退職理由とは?好印象な答え方のポイントを伝授!』にてご紹介しました。

では、どのような回答をすれば良いのでしょうか?

なぜ退職したのか、その理由が仕事上どのような影響があったのかまで落とし込んで考えてみると、自分自身が仕事や会社に求めているもの=ポジティブな志望理由が見えてきます。

今回は、好印象な転職・退職理由の回答例をご紹介します。それらを参考に、あなたの退職理由をポジティブに言い換えてみましょう。

履歴書の退職理由と一貫性を持たせよう

履歴書の退職理由と一貫性を持たせよう

中途採用の面接を受ける際、ほとんどの場合は履歴書や職務経歴書などの書類を事前に送付し、その情報をもとに選考が行われています。

つまり、面接官はあなたに関する書面上での経歴は理解したうえで面接が行われるため、書類に記載した内容と異なる話をすることがないよう注意しなければなりません。履歴書や職務経歴書の記入内容と面接で話す内容に一貫性を持たせ、矛盾がないように話すことを心がけましょう。

一般的に、履歴書の職歴欄には退職理由の概要のみを記入します。履歴書はスペースが限られているため、退職理由について詳しく書くことはできません。そのため、面接時にはその内容を深掘りして詳しく説明することになります。

面接においては、人間性や話す内容などすべての面で一貫性を持たせることが大切です。退職理由に限らず、履歴書や職務経歴書の記載内容と、面接での受け答えに相違がないよう気をつけてください。

ケース別!好印象な退職理由の回答例

ケース別!好印象な退職理由の回答例

①給料に不満があった

「給与」や「収入」といった言葉の使用は控えめにしつつ、評価制度や組織についてフォーカスした話をすることで、やりがいのある職場で働きたいという意思を示すことができます。

<回答例>

「私の会社では年功序列で職級が上がり、業務の面でも自分たちが中心になって取り組む機会がなかなかありません。私は若いうちから大きなプロジェクトに取り組みたいと思っており、そのような働き方が実現できる御社に大変興味を持ち志望しました」

②人間関係が原因

ハラスメントも人間関係の一例です。
ハラスメントにあっていたから退職したと明言しても全く問題ではありませんが、中には「思い込んでいるだけじゃないの?」と疑惑の目を向ける担当者がいないとも言い切れません。

そのため、面接の場ではハラスメントという言葉を使うことは避け、人間関係やチームや組織の問題としてとらえることで、前向きな志望動機に変えていきましょう。

<回答例>

「現職では、各メンバー個人の能力の範囲で業務を進めることがほとんどでした。実際には厳しいノルマが課されており、個人の力だけで業務を進めていくのは難しいというのが現状です。
組織の在り方や業務の進め方については部長の一存ですべてが決まってしまうため、業務改善の提案などはすべて却下されてしまいました。
そのため、私はチームで何かを成し遂げる組織に転職したいと考えております」

③体調や家族の事情

体調や家庭の事情を抱えていると聞くと、企業側は長く働くことができるのか不安に感じてしまいます。そのため、今後業務を行っていくうえで支障がないという点を強調して話すことが大切です。

<回答例>

「前職では、業務量の多さと、持ち前の責任感の高さから、すべての業務に全力で向き合い体調を崩す結果になりました。しかし、これまで経験してきた業務を今後も続けたいという気持ちを強く持っており、経験を活かせる御社で働きたいと考えております。
体調に関しては、療養の末無事に回復することができました。現在は業務を行うことに支障はありませんが、健康面には十分に留意して仕事に臨みたいと思っております」

④入社後すぐに転職

短期離職の場合は、誰が聞いても納得できるような理由を答える必要があります。
「長期で働くつもりだったが、やむを得なかった」ということがしっかり伝わるようにしましょう。

<回答例>

「現職には開発チームのマネージャー職として入社する予定でした。
しかし、私が入社する直前に採用担当者が退職してしまい、私の配属は白紙になり、現在は当初の予定とは異なり企画部で業務を行っております。企画の仕事に精いっぱい打ち込んではいますが、やはり開発の仕事をしたいという気持ちは変わりません。
人事や開発の方とコミュニケーションをとりながら異動の可能性を探っていますが、少なくとも数年はこの組織で進めたいという会社の意向もあり、難しいのが現状です。
そのため転職し、開発者として、これまでの経験を存分に活かして働いていきたいと思っております」

さいごに

ケース別!面接官に好印象を与える転職・退職理由のポジティブな回答例まとめ

いかがでしたか?
今回は、好印象な転職・退職理由の回答例をご紹介しました。

夜職から昼職への転職をした方や、夜職と昼職をかけもちしている方もいるでしょう。でも思っていたのと違った、他にやりたい仕事が見つかった、もっとステップアップしたい!と更なる転職をお考えの方はぜひ参考にしてくださいね。

もしネガティブな理由での退職でも、前向きな表現ではっきりと話すことで面接官の印象は大きく変わります。うまく志望動機と結びつけ、あなたのやる気と熱意を伝えることができれば、採用をぐっと手繰り寄せることができるでしょう。

まずはなぜ自分が退職するのかについてきちんと言語化し、ポジティブに表現するところから始めてみましょう。

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