人事に向いている人の特徴。必要なスキルや資格とは?

人事に向いている人の特徴。必要なスキルや資格とは?

人事の役割は、企業にとって重要な経営資源のひとつである『人』に関する業務をすべて担うことです。

一般的なイメージとしては、社員の採用や教育、昇進や降格の決定、人事異動の発令などが知られていますね。しかし、それ以外にも人材に関する業務には労務などさまざまな種類の仕事があります。

人事の詳しい仕事内容については、別途コラム『人事の仕事って?仕事内容について詳しくご紹介』にて解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

では、人事職に就くにはどのようなスキルや資格が必要なのでしょうか?

そこで今回は、人事に向いている人の特徴と必要なスキルや資格について詳しくご紹介いたします。人事のお仕事に少しでも興味がある方は必見ですよ。

人事に向いてる人の5つの特徴

人事に向いてる人の5つの特徴

①人に興味や関心がある

人事の業務は常に従業員と密接に関係しているため、人に興味・関心があることが大事です。従業員を観察する能力が高ければ、人事の業務もよりパフォーマンスを上げることができるでしょう。
例えば、従業員の配置・異動を決める際に最適な部署を選択できたり、従業員の異変をすばやく察知してメンタルヘルスケアに取り組んだりすることが可能です。採用業務においても、自社にふさわしい人材か、スキル適正があるかなどを見極めることができます。

②口が堅く機密情報を守れる

人事の業務では、口外厳禁の機密情報を取り扱うことも多いため、秘密を守れるかどうかも向き不向きに大きく影響します。もし、普段から秘密をポロッと口外してしまうようであれば、人事には向いていないかもしれません。
また、口が堅くても機密情報の取り扱いに慣れていない場合、情報漏洩やトラブルを起こしてしまう可能性もあります。そのため、人事として働く際はうっかり口外してしまわないよう十分に注意することはもちろん、機密情報を取り扱っている自覚と責任を持つことが大切です。

③柔軟に対応ができる

人事の業務内容は多岐にわたるため、ときには即時対応を求められることもあります。その時々に応じて業務の優先順位を変えて、今着手している仕事から一度離れる必要があるかもしれません。または、2つの仕事を同時進行で捌かなければならないこともあるでしょう。

④明るくコミュニケーション能力がある

採用活動の場面では、人事は入社志望者との直接の窓口となるため、企業のイメージそのものになりうる存在です。そのため、明るくコミュニケーションが取れるスキルは必要です。
また、社員が組織の中でそれぞれの個性を活かせるように教育研修などを検討するためにも、人への関心が深く細やかに目配りができることが重視されます。

⑤物事を論理的に考えられる

人事の仕事は、規則に関することや数字に関することなど、客観的に見て判断する仕事が多くあります。むしろ、主観的な仕事はほとんど無いと言っても過言ではありません。
そのため、論理的に物事を考える力が必要です。冷静かつ公平であるべき人事の仕事で感情に流されることは避けなければなりません。

人事に必要なスキルや資格

人事に必要なスキルや資格

■活かせるスキル

  • 高いコミュニケーション能力
  • 正確かつスピーディーに業務を遂行できる
  • スケジュールに沿って業務管理ができる

人事は、業務を行うなかで初対面の人と接する機会が多いため、誰とでも円滑なコミュニケーションが取れるスキルが必要です。例えば採用活動においては転職・就職希望者に対して、自社が掲げるビジョンやこれまでの業績などを分かりやすく説明する必要があり、そのためには「必要最低限のコミュニケーションスキル」が不可欠といえるでしょう。

また、社会保険・労働保険の手続きでは使用する書類は記載事項が決まっており、ひとつでも記入漏れ・ミスなどの不備があると再提出が必要になります。手続きには期限が設けられているため、それまでに確実に済ませる必要があり、正確かつスピーディーに業務を行うことは、人事になるうえで欠かせないスキルです。

人事の業務は、スケジュールに沿って従業員や他の業務進捗をコントロールして進めるスキルも必要です。例えば、上述した社会保険・労働保険の手続きも、期限に間に合うように従業員から正確な情報を提供してもらわなければ着手できません。決められたスケジュールの中で、従業員に気持ちよく動いてもらうこと、正確かつスピーディーに業務を遂行するスキルも必要になってくるでしょう。

■持っていると良い資格

人事に必須の資格はなく、スキルや実績が重視されます。しかし、資格は実務能力の証明となりキャリアアップにも活かせます。

<社会保険労務士>

人事の中でも労務の領域に携わるのであれば、非常に役立つ資格です。労働保険・社会保険・年金関係の手続きや就業規則の作成など、人事・労務の専門家としての国家資格です。

<キャリアコンサルタント>

2016年に新設された国家資格である「キャリアコンサルタント」は、キャリアの選択や、職務に必要な能力開発などについての相談や助言、指導をする「キャリアコンサルティング」を行うための資格です。社内の人材に対してアドバイスできるため、人事職には相性の良い資格だと言える でしょう。

<人事総務検定>

人事業務の知識や実務能力を評価する試験で、人事全般と労務管理、年金や給与計算などのスキルが問われます。試験は一般社団法人人事総務スキルアップ検定協会が主催しており、比較的取得しやすい資格と言われています。

<個人情報保護士>

企業にとっても個人にとっても重要な、情報の安全性に関わる資格です。
「個人情報保護士試験」は財団法人全日本情報学習振興会によって実施され、合格者は企業と顧客とが交わす個人情報の取り扱いについて、ハイレベルな知識を備えていることが証明されます。

<衛生管理者>

常時50人以上の社員がいる企業では、必ず置かなければならないのが衛生管理者です。50人以上の拠点が複数ある場合は、各拠点に衛生管理者が必要となります。大企業の人事には複数の衛生管理者が在籍するケースも多いでしょう。合格率が5割程度で取りやすい国家資格です。

<メンタルヘルスマネジメント>

メンタルヘルスの問題はモチベーションのマネジメントにも影響する事柄であり、メンタルヘルス・マネジメントは企業の目的達成に欠かせないものと言えます。
この検定は、セルフケアに関するⅢ種、部下の調子に対応するⅡ種、労務管理の担当者や責任者に向けたⅠ種に分かれています。人事での仕事に役立てるなら、Ⅱ種以上が必要です。

さいごに

人事に向いている人の特徴。必要なスキルや資格まとめ

いかがでしたか?
今回は、人事に向いてる人の特徴と必要なスキル・資格について詳しくご紹介しました。

少しでも人事職に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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