どんどん寒くなってきましたね。本格的に冷え込んでくるこの季節は、重ね着で寒さをしのぎたいもの。
面接に挑む方には「面接会場での防寒具ってどうすれば良いの?」と、冬ならではの悩みが出てくるはず。寒さを我慢しながら質疑応答をしていると、面接に集中できず本領を発揮できませんので、しっかりとした防寒対策をしたいですよね。
ただし、寒いからといって重ね着をすればよいものでなく、最低限の身だしなみマナーを守らなければなりません。面接では防寒具にも特有のマナーがあるので、知らないままではそれだけで他の人と差がついてしまうかもしれません。
そこで今回は、面接時の防寒対策マナーについてご紹介いたします。
セーターやカーディガンはマナー違反?
スーツは襟元が開いているので、中に何を着ているかが見えてしまうので、身だしなみには特に気を遣う必要があります。面接官からは、「寒いのは分かるが、面接という場を理解して欲しい」とビジネスマナーに疑問が持たれてしまうのです。
なぜスーツの下に着るものまで気にするのかというと、例えば、入社後にお客様と接したときに、同じような服装を着ないかと心配になるから。
「1つのマナー違反から、他の部分のマナーも疑われてしまう」
面接時にセーターを着て来るような人は、他のビジネスマナー違反もするだろうと判断されてしまいます。
●セーターはカジュアル
年代を問わず多くの方が「さすがにセーターはカジュアル」という印象を持っているので、カジュアルな社風の会社を除いて、スーツにセーターを着て仕事をしている人は稀です。
特に面接時は、その会社の社風が分からないため、企業イメージだけで「セーターを着ても大丈夫」と決めつけて面接に行くことはNGです。
なお、カジュアルな社風の会社だったとしても、フォーマルな場とされる面接にセーターを着ていくことは、「カジュアルウェアで客先訪問している」というくらい違和感のある服装なので、寒いからと言ってセーターを着て面接を受けることはNGです。
●カーディガンも基本的にNG
スーツの下にカーディガンを着ているビジネスマンを見かけますが、基本的に就活中はカーディガンもNGとされています。面接などで着ていくと身だしなみの印象がマイナスとなる可能性があるので注意しましょう。
ただし、企業や面接会場に到着する前に脱ぐようにするのであれば、道中の防寒対策として取り入れることは可能です。脱いだ後は鞄に入れるようにしましょう。
●ベストはOK。でも注意が必要
ベストはフォーマルとしてもOKなアイテムなので、面接で着用しても違和感がなく、面接官も着ている場合もあり、マナーを疑われることはないでしょう。
とはいえ、ベストならどんなものでも良いわけではありません。
- スーツと同素材のもの
- 紺・グレーなどスーツに合うもの
ベストは、スーツ売り場などで売っているものを選ぶようにすれば、カジュアルと思われません。
ただし、スーツと同素材のベストを着たスタイルのことを「スリーピーススーツ」といい、貫禄がでてしまうため年配や役職のある人が着るものと言う人もいます。
特に、就活や20代でスリーピーススーツを着て面接に行くと、「生意気」と思う面接官もいるため状況に応じて着分ける必要があり、注意が必要です。
その他の防寒対策
インナーで防寒する
セーターやベストはシャツの上から着るため、どうしても面接官から見えてしまいます。特に就活などは身だしなみにシビアなので、マイナスイメージを持たれないためにインナーを重ね着する方法がおすすめです。
薄手のヒートテックのインナー等なら、着ていても着ぶくれすることがなく、セーターなどよりも暖かいでしょう。
マフラーと手袋
マフラーと手袋を着けて面接に行くことも、マナー上問題ありません。ただし、シンプルなものを選びましょう。
<マフラー>
- 薄手で大きすぎない
- 無地かシンプルな柄
<手袋>
- スーツに合うもの
- 無地かシンプルな柄
マフラーと手袋もコートと同様に企業や会場に入る前に脱いで、バッグの中にしまうことが基本となります。
帽子や耳当て
ニット帽などの帽子や耳当てを着けて面接に行くのは当然ながらNGです。
もちろん企業や会場に入る前に脱げば問題はありませんが、髪型が崩れてしまう可能性があることと、カバンにしまわなくてはいけないことを考えると、あまりおすすめはできません。
その他
暖かいインナーを着用する他に、カイロを腰などに貼ったりポケットにしのばせていくのもひとつの手段です。
さいごに
いかがでしたか?
今回は面接時の防寒対策マナーについて詳しくご紹介しました。
寒さを我慢してしまうと風邪を引いてしまうので、寒さ対策はおろそかにはできません。防寒対策もマナーを守ればマイナス印象になることはありませんので、しっかり準備をして面接会場に向かいましょう。