対人面接において、15分前には面接会場近くに到着しておき5分前に受付をするといった、余裕を持った行動を行うべきであることは、今まで『今さら聞けない対面面接のマナー。受付〜退室までの流れに沿って解説』などでお伝えしてきました。
しかし、交通機関の遅延などやむを得ず遅刻をしてしまいそうな場合もあるでしょう。面接に遅刻する時の対応次第では、不採用になってしまう可能性も少なくありません。
遅刻をしないことが一番ですが、誠意を持ってしっかりと対応することで挽回できることもあります。
そこで今回は、面接に遅刻しそうな時の正しい対応や連絡の仕方について詳しくご紹介いたします。
遅刻しそう!連絡手段は?
面接に遅刻してしまうと「どうせ内定はもらえないだろう」と諦めてしまい、面接に行くのをやめてしまう人もいますが、諦めずに対処して内定を勝ち取った人もいます。
何らかの事情により遅刻してしまう場合は、遅刻することが分かった段階で、速やかに連絡しましょう。
連絡手段は、メールではなく電話で伝えるようにします。メールで連絡してしまうと、速やかに相手に伝わらない可能性があるためです。
どのように伝えるべき?
●伝えるべきこと
- 名前
- 担当者の所在確認(担当者が席を外している場合は伝言を依頼する)
- 遅刻することと理由
- 謝罪の言葉
- 到着時間の目安(余裕を持った時間を伝えること)
- 対応方法の確認
●電話連絡時の例文
本日〇時より面接の約束をしている□□と申します。
面接担当の方はいらっしゃいますか?
(取り次いでもらった場合は、もう一度名前を伝える)
電車が遅延してしまい、面接予定時刻に遅刻してしまいそうなため連絡いたしました。
大変申し訳ありません。
〇時〇分には到着できる見込みです。
本日、面接を受けさせていただくことは可能でしょうか?
落ち着いて連絡しましょう
面接に遅刻しそう!と焦ってしまうと思います。しかし、焦ったまま連絡をしては一方的な話し方になってしまい、印象を悪くしてしまう恐れがあります。
面接に遅れそうな時は上記のポイントをおさえ、できるだけ端的に伝えるようにしましょう。長々と話をしてしまうと、言い訳のように聞こえる可能性があるためおすすめできません。
また、約束の時間ギリギリになってから遅刻の連絡をするのは、面接担当者に迷惑をかけてしまいます。遅刻しそうなことがわかった段階で速やかに連絡しましょう。
状況別!こんなときの遅刻連絡はどうする?
ギリギリまたは1~2分遅刻しそうな場合
「もしかしたらギリギリ間に合うかも」「1~2分の遅刻なら問題ないかな」と思うかもしれません。
少しでも遅刻する可能性がある場合は必ず連絡を入れましょう。
遅刻しそうだと連絡をし、結果間に合った分には問題ありません。しかし、連絡を入れずに1~2分の遅刻をしてしまった場合は、悪印象に繋がりかねません。
遅刻の可能性があるかどうかの判断は、約束の5分前に到着できるかどうかで考えます。もし、道中で5分前に到着するのが難しいと感じた場合は、遅刻の可能性がある旨を連絡しておきましょう。
到着時間が不明または大幅に遅刻する場合
公共交通機関の大幅な乱れなどにより到着時間の目途が立たない場合は、その旨もあわせて伝えます。面接予定時間に大幅に遅刻する時は、その日のうちに面接ができないと判断されるケースもあります。
そのような場合を考えて、面接日程の振替も考慮してどのように対応すれば良いのか先方に確認しましょう。
<例文>
本日〇時より面接の約束をしておりました、□□と申します。
大雪の影響で交通機関がストップし、30分以上大幅に遅れそうなため、連絡させていただきました。
貴重なお時間をつくって頂いていたにも関わらず、誠に申し訳ありません。
到着の予定は△時頃と思われますが、このまま本日の選考を受けさせていただくことは可能でしょうか。
ご迷惑をおかけした上に大変恐縮ですが、面接日程の振替を含めてご対応の指示をいただけますでしょうか。
電車の中にいる場合
電車の中で遅刻することが判明したら、一度電車を降りてから電話で連絡しましょう。電車の中での通話はマナー違反のため、トラブルに繋がりかねません。
もし電車が駅と駅の間で止まっているなど、電話での連絡が難しい場合のみ、採用担当向けに謝罪メールを送ります。
その後、電車から降りられる状況になったら、すみやかに電話連絡をしましょう。
<メール例文>
〇〇株式会社
採用担当 △△様(名前が不明の場合は「採用ご担当者様」とする)
お世話になっております。本日〇時より面接の約束をしておりました、 □□です。
交通機関の乱れにより、 到着時刻が〇時〇分になってしまいそうなため、 連絡させていただきました。
お電話を差し上げるのが難しい状況のため、 メールにてご連絡させていただきますことご容赦ください。
大変恐縮ではございますが、 本日の選考を受けさせていただくことは可能でしょうか? お忙しい中ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありません。
何卒ご対応の方お願い申し上げます。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、面接に遅刻しそうな時の正しい対応や連絡の仕方についてご紹介しました。
面接に遅刻しそうな場合、電話での連絡が基本です。また、少しでも遅刻しそうな可能性が生じたら、速やかに採用担当者に連絡しましょう。連絡したにもかかわらず間に合った場合は、問題ありません。
また、遅刻しても面接してもらえた場合、面接時と面接後に必ず伝えるべきことがあります。こちらは別途コラムでご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。