就職・転職面接に遅刻しそうな場合、電話連絡が基本であることは、別途コラム『面接に遅刻しそう!メール?電話?諦める?適切な対処法とは』で解説しました。
では、実際に面接に遅刻してしまった時は、どのような扱いになるのでしょうか?
「どうせ不採用でしょ?」と諦める方もいるかもしれません。しかし、そうとは限りませんよ。
今回は、面接に遅刻してしまった場合の扱いと対応方法についてご紹介いたします。
遅刻しないことがベストではありますが、人身事故などどうしても遅刻してしまうケースもあります。やむを得ない場合も想定し、参考までに確認しておくことをオススメします。
面接に遅刻=即不採用?
面接への遅刻は絶対に避けたいものではありますが、その可能性はゼロではありません。企業によっては遅刻をしても面接に応じてくれ、即不採用とならない場合もあります。
特に自然災害や人身事故などに巻き込まれて身動きがとれなくなったなど、個人の力ではどうしようもない理由の場合、振替日を設けていただける可能性もあります。
もしやむを得ず遅刻してしまう場合、その時の対応がきちんとしていれば「臨機応変な対応に長けている」と評価されるケースもあります。特に新卒や第二新卒など、社会経験が少ないにもかかわらず落ち着いて真摯な対応ができれば、好印象を与えるチャンスになるかもしれません。
しかし中には、どんな理由であっても遅刻をした時点で即不採用としている企業もあるかもしれません。できる限り遅刻しないように余裕をもって行動する、スケジュールを調整する、公共交通機関の乱れが生じた場合を想定し他の移動方法を備えておくなどの対策をしておくと良いでしょう。
遅刻してしまった際の面接で必ず伝えるべきこと2つ
遅刻したにも関わらず面接を受けさせてもらえた場合は、必ず以下の2点を面接開始直後に伝えましょう。
1.遅刻したことに対する謝罪
面接開始時にお詫びの姿勢を見せるのは社会人としてのマナーです。電話連絡したからといって安心せず、丁重にお詫びしましょう。
また遅刻の理由は、長々話すと言い訳のように聞こえる可能性があるため、端的に伝えます。やむを得ず遅れてしまった場合であっても、トラブルを回避できる可能性があった場合、反省点を含めて謝罪しましょう。
2.面接を受けさせてくれることへのお礼
遅刻したにもかかわらず、面接を受けさせてくれることへのお礼は忘れがちなものです。面接すら受けさせてくれない企業もあるので、感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
また、遅延証明書の提出は求められた場合のみで問題ありません。一方的に提出すると「遅れたのは自分のせいではない」と主張しているように見える可能性があるためです。
遅刻してしまった際の面接後に送るお詫びメール
面接を受けさせてもらえ、その場でお詫びをした場合も、面接後に重ねてお詫びメールを送るのが基本です。
もし、面接日が振替となった場合は、新しい日程が届いてからお詫びメールを送りましょう。遅刻をしてしまったことへのお詫びと、面接を受けさせてもらえたことへの感謝あるいは、もう一度チャンスをもらえることへの感謝を伝えます。
きちんと誠意を持ち、その会社への入社を切望している気持ちが伝わるように、丁寧に対応しましょう。
<メール例文>
件名:〇月〇日実施の面接のお礼
△△株式会社
採用担当 □□様
お世話になっております。 本日〇日〇時の面接に伺わせていただいた✕✕と申します。
本日は貴重なお時間を頂いたにも関わらず、 面接に遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。 改めてお詫び申し上げます。
また、そのような中でも、 □□様のご厚意により面接時間を改めてご用意いただき、深く感謝しております。 本当にありがとうございます。
今回の面接を通じ、さらに貴社へ入社したい気持ちが高まりました。
(面接で感じたことを端的に伝える)
取り急ぎ、本日の遅刻の謝罪、ご対応へのお礼を申し上げたく、 ご連絡いたしました。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、面接に遅刻してしまった場合の扱いと対応方法について詳しくご説明しました。
遅刻に対して厳密なルールを設けている企業もありますが、必ずしも遅刻=即不採用とはならないケースもあります。
もちろん面接への遅刻はできる限り避けたいものですが、万が一遅刻してしまった場合でも、落ち着いてスマートな対応ができるよう準備しておきましょう。場合によっては、臨機応変な対応ができるとプラスの評価につながる可能性もありますよ。