【面接対策】「失敗談を教えてください」の正しい回答例

【面接対策】「失敗談を教えてください」の正しい回答例

企業面接で「あなたの失敗談を教えてください」なんて、ちょっと意地悪にも思える質問をされるケースもあります。もちろん面接官も意地悪でこのような質問をしているわけではありませんが、どう回答すれば良いのか悩む・・・という人も多いのではないでしょうか。

失敗は誰にでもあり、恥ずかしいことではありません。

しかし、失敗談はマイナスイメージがあるため、話し方によっては面接官の評価を下げてしまう原因になってしまいます。回答する際は、エピソード選定・ 話の進め方を通して面接官にポジティブな印象を与えることを意識すると良いでしょう。

そこで今回は、面接で失敗談を質問された場合の正しい回答例についてご紹介いたします。

面接で失敗談を聞く企業側の意図とは?

面接で失敗談を聞く企業側の意図とは?

■挫折経験を聞きたい

誰だって必ずしも成功続きではありません。

面接者は失敗談を聞くことによって、挫折から成長したかを聞きたいのです。転職先の会社で失敗を経験したときにどう対処するかを見極めます。

■挫折からどう成功に導いたか

面接官が聞きたいのは、挫折経験そのものではなく、挫折をどう次の行動に結びつけたかです。

失敗は成功の元とも言うように、挫折経験は自身の成長の糧になり得ます。単に失敗談を答えるのではなく、その失敗から何を学んだのかを答えましょう。

前職で失敗経験を成功に繋げた一例があると、面接官も次の会社での成長を期待しやすいです。

失敗談をネガティブに話すのでなく、ポジティブに自分を売り込むための場所として活用しましょう。

失敗談の回答で見られている能力

失敗談の回答で見られている能力

①課題解決力

失敗をすると、その失敗を取り返すための力が必要です。

人は何事も成功続きであるとは限りません。失敗を糧に、その課題を解決しようとする力が評価されるのです。

②忍耐力

失敗を味わうと、人はその状況に耐えきれなくなることがあります。時にはその状況から逃げ出してしまうこともあるでしょう。

そんなときでも、その状況から逃げ出さずに失敗のリカバリーをすることが重要です。辛いことにも耐えて、課題解決に導いた力が評価の対象となるのです。

③状況分析力

失敗を引き起こしてしまった当事者からすると、慌ててしまって状況を認識できなくなります。

そんな時にも、落ち着いて一歩身を引いて冷静に状況を分析することが重要です。慌ててしまうような状況でも、状況を分析する力が試されるのです。

失敗談の質問に対する回答例

失敗談の質問に対する回答例

ここからは失敗談の回答例をご紹介します。どの回答例もよくある内容となっていますので、自分自身の経験に当てはめてみてください。

また、回答に対して想定される追加質問も紹介するので、スムーズに答えられるようにチェックしておきしましょう。

●バイトのホールリーダーとしての失敗談

私は居酒屋のアルバイトでホールリーダーを務めていました。そのときに周りとコミュニケーションをうまく取れなかったことが、失敗経験です。
ホールリーダーに抜擢されて緊張と不安の中で、自分勝手な発言を多くしてしまいました。そのせいで、その他の学生アルバイトから不満が出ていると店長から伝えられました。そこでようやく、自分がホールリーダーとして失格だということに気付いたのです。

その後、店長やキッチンリーダーと話し合いを重ねて、他の従業員が気持ちよく働ける環境を作るにはどうしたら良いか考えました。ホールのバイトメンバーとも話し合い、コミュニケーションを心がけるように動くと不満を改善できました。相手の意見を尊重する気持ちをもつことで、自分勝手な発言も無くすことができました。

社会に出ても必要不可欠となるコミュニケーションを大切にして、意見交換ができる雰囲気を作りたいです。

<想定追加質問>

  • コミュニケーションを取る上で大切なことは何ですか?

●留学先での行動力に関する失敗談

私のこれまでの失敗経験は、留学時に自分から英語を話すという目標をたてていたのにも関わらず行動に移せなかったという経験です。
留学先には日本人も多くいたため、日本人とばかり話していました。しかし、2ヶ月経ってから自分の英語力がほとんど上がっていないことに気づき、その日から積極的に英語で日本人以外の留学生と話すように行動し、授業以外での会話でも英語を使うようにこころがけました。

直ぐに実行したことにより、最初に掲げていた「英語を話せる人材として社会に出る」という目標に近づけたと思います。留学での失敗をバネに、すぐに行動に移す大切さを御社でも活かしていきたいです。

<想定追加質問>

  • 目標達成のために今後も努力したいことはありますか?

●インターンの電話対応での失敗談

私の失敗体験は、インターン中の電話対応がうまくできなかったことです。
相手企業からの電話対応の際に、緊張と伝える内容の深堀りが浅かったことから必要事項をうまく伝えられませんでした。電話対応は会社の看板を背負っているため、マナーも重要ということを先輩から教えられていました。

しどろもどろな私に相手の企業は優しく対応してくれましたが、自分の不甲斐なさに悔しさを覚えました。同じ失敗を繰り返さないように電話対応時のマナーを1から勉強しなおしました。また、マニュアルや伝える必要事項を何度も復習して、相手企業にも気を使わせないような対応ができるようになりました。

御社でも電話対応やメール対応のある業務があるかと存じます。この失敗を糧にして事業内容の深堀りをしっかり行い責任感を持って働きたいです。

<想定追加質問>

  • 電話対応で大切なことは何ですか?
  • 相手企業に対するマナーにおいて重要視していることを教えてください。

さいごに

【面接対策】「失敗談を教えてください」の正しい回答例まとめ

いかがでしたか?
今回は、面接で失敗談を質問された場合の正しい回答例についてご紹介しました。

課題解決能力、忍耐力、状況分析力のほかにも、失敗談からアピールできる長所があります。

失敗談を話す際には、志望する企業や職種でどのような適性が求められているのかも考えるようにしておくと、マッチした人材だとアピールする場に変えることができるのです。

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