面接対策、進んでますか?新型コロナも5類に移行となり、対面面接を再開している企業も増えてきています。オンライン面接でも緊張しますが、やはり対面となると更に緊張しますよね。面接準備はできるだけしておきたいところ。
面接で企業側から質問されるであろう内容は、いくつかチェックしているでしょうか?たとえば「最近気になっているニュースは?」という質問は鉄板です。
ニュースは日々新しいことが続々と報道されるので、随時チェックしていないと流れに取り残されてしまいます。
そこで今回は、面接で「最近気になっているニュースは?」の質問の意図と正しい回答についてご紹介いたします。
気になるニュースを聞く企業側の意図は?
面接の質問には面接官に何らかの意図があり、何の理由もなく聞かれるということはありません。そのため、まずは面接官が何を知りたくて質問しているのかということを正しく把握することが大切です。
面接で最近のニュースについて問われる理由は、大きく3つに分けられます。
1.情報感度を図るため
情報感度は情報収集力とも言い換えることができ、普段からどのくらいアンテナを張って、周囲から幅広い情報や知識を得ようとしているかという力です。
ニュースは日々新しく報道され、人々が興味関心を持つコンテンツも変わります。
そのため、どれだけ敏感に情報をキャッチすることができるのかについて、面接で確認するという狙いがあるのでしょう。
また、情報感度はどの業界や企業でも非常に大切です。
情報感度が高ければ高いほど有益な情報を素早くキャッチすることができるため、それを自分自身に活かすことができれば成長につなげることができます。
2.感性や価値観を知るため
ひとつのニュースに対して、どういった感情を抱くかというのは人によってかなりバラつきがあります。そのため、最近気になるニュースに対してどういった考えを持っているのか聞くことで、その人の感性や価値観、人となりを知ることができるのです。
面接官はあなたの価値観を知るために、最近気になるニュースについて質問しているという可能性もあります。そのため、無理に興味のないニュースを選ぶことはありません。
大きく報道されていないニュースでも、自分自身に関わりのあるニュースを選ぶことで意見に深みが増しますし、個性をアピールすることができます。
自分自身の考え方を伝えるために、正直な意見を述べるようにしましょう。
3.社会問題に対する意識を図るため
私たちが今生きている社会に対して、どういった意識を持っているかを図るという意図もあります。
社会人として生きていくためには、仕事だけをしていれば良いわけではありません。
国民の一人としての義務を果たすためにも、社会的な問題に対してしっかりと認識し、自分なりの意見を持つことが必要です。
反対に、社会問題に対して興味がない態度を示してしまえば、社会に対する責任感が薄いと捉えられてしまうかもしれません。
普段から日本や世界で何が起きているかを知っておくことで、社会性のある人物であるという印象付けることができます。
「最近気になっているニュースは?」の回答例
最近気になるニュースの回答例を紹介します。想定される追加質問も紹介しますので、併せて確認しておきましょう。
●国内問題のニュースでの回答例
私が気になっているニュースは、携帯電話料金の値下げに関してです。
若者から高齢者までの多くの人が携帯電話を利用する時代になったため、携帯電話料金の値下げ自体は喜ばしいことだと感じます。
しかし、その一方で「新プランの利用方法が難しい」「料金形態が複雑になった」という声も聞かれます。そのため、値下げをしつつも料金形態はシンプルで分かりやすくすると、消費者にとってさらに使いやすくなるのではと感じました。
御社にも営業担当の部署がありますので、もし私がそちらに配属となった場合は、お客様に対して分かりやすい説明を心がけたいと思います。
<想定追加質問>
- 営業担当以外となった場合はどのように活かしますか?
- わかりやすい説明をする際に必要なことは何だと思いますか?
- なぜこのニュースに関心を持ったのですか?
●国際問題のニュースでの回答例
私が気になっているニュースは、ミャンマーのクーデターに関してです。
現在は治安部隊の発砲なども相次いでおり、事態がひっ迫している状況です。何より急務とされるのは、人の命が奪われないようにすることだと考えます。
意見の衝突に関する和解はすぐには難しいとしても、暴力行為や発砲などの危険な行為は絶対におこなわれるべきではないと考えます。
御社は海外支店を展開しておりますので、入社後には一社員としてもこうした国際問題にもきちんと向き合わなければなりません。常に最新の国内・国際情勢に応じて適切に業務形態を変化させることで、御社に貢献できるように努力を重ねていきたいです。
<想定追加質問>
- これ以上事態がひっ迫するのを防ぐためには、何が必要だと考えますか?
- なぜこのニュースに関心を持ったのですか?
●業界に関連するニュースでの回答例
私が気になっているニュースは、御社の海外事業進出に関してです。
海外にまで事業を拡大するには、人材の確保や商材の改良など、さまざまな努力があったことと思います。そういった企業努力が、今後の事業展開にも大いに影響するだろうと楽しみに思っております。
私は英文科に所属しておりますので、海外事業に関する業務にも携わることができたらと思っています。そのために現在、ビジネス英語も勉強している最中です。
<想定追加質問>
- あなたがもし海外事業に関する業務に携わることになった場合、英語以外に活かすことができる能力はありますか?
- なぜ弊社の海外事業進出について興味を持ったのですか?
さいごに
いかがでしたか?
今回は、面接で気になるニュースを質問された際の回答例についてご紹介しました。
最近気になるニュースを聞かれた場合、自分の考えや価値観、社会問題への意識をアピールする絶好のチャンスです。ぜひ自分の興味があるジャンルや深く考えているニュースについて述べ、個性や考え方をアピールしましょう。