面接で失敗談を聞かれた際の回答ポイントとNG回答例

面接で失敗談を聞かれた際の回答ポイントとNG回答例

転職・就職の面接で、面接官に「失敗談を教えてください」と質問されるケースがあります。

失敗した時の話ってあまりしたくないですよね?でもあえて面接官は聞いてきます。失敗した時の対応力などを見極めたい等、企業側の思惑があるのです。その思惑と正しい回答例について、別途コラム『【面接対策】「失敗談を教えてください」の正しい回答例』でご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。

さて今回は、失敗談について回答するポイントとNG回答例についてご紹介します。こちらも参考に、ぜひ面接の対策を立ててくださいね。

面接で失敗談を聞かれた際の回答ポイント

面接で失敗談を聞かれた際の回答ポイント

●具体的なエピソードを交える

失敗談はできるだけ具体的なイメージで答えるべきです。抽象的な言葉で話してしまうと、面接官にもぼんやりとしたイメージを持たれてしまいます。

具体的なイメージを交えて話すと、自身の業務経験のアピールにもなるでしょう。その失敗談が転職先の企業の課題にも当てはまる場合、課題解決の手段ともなり得ます。

●成長に繋がるエピソードを選ぶ

単なる失敗で終わらず、次の成長に繋がるようなエピソードを選ぶことが重要です。

例えば、あるやり方で良い成果をあげられなかったので、他のやり方で成果をあげた、などです。やり方を変えるまでのプロセスで、自分自身の成長をアピールできます。

単に「失敗した」で話が終わらないようにすることを心がけましょう。

●過程を伝える

失敗の原因、対処法、その失敗から学んだこと、学びから得た行動の変化、そしてその経験を仕事でどのように活かそうと考えているかという流れで話すとスムーズです。

重要なのはどんな失敗をしたかではなく、そこから何を考えるようになり、結果どのように行動しているかという過程です。

より具体的に話すのは失敗の内容ではなく、そこからの成長の過程であることを忘れないようにしてください。

失敗談のNG回答例3つ

失敗談のNG回答例3つ

①失敗談だけを話す

これは失敗談を問われたときに、一番多いミスです。失敗談を聞かれると、失敗談だけを述べてしまう人も少なくありません。

しかし企業側が求めているのは、「失敗で何を得たのか」です。

質問の意図を理解していないと、印象が悪くなる可能性があるので注意する必要があります。失敗についての内容は短く簡潔にまとめ、失敗との向き合い方について伝えるよう意識すると良いでしょう。

②レベルの低い失敗や取り返しのつかない失敗談

失敗談が見つからないという理由で、単純な朝寝坊や遅刻といったレベルの低い失敗談を話してしまうと、自己分析力がないと判断される可能性が高くなります。

レベルの低い失敗談でも解決策に魅力があれば良いですが、解決策も薄い内容であれば面接官の心には響かないでしょう。

また、内容のレベルが低い以外にも、取り返しのつかない失敗も評価を下げるだけなので避けるべきです。

失敗談を話すときの着地点は失敗から何を学んでどう次に生かしたかです。取り返しのつかない失敗では、面接官に信頼性を疑われてしまいます。

失敗談を企業が聞く意図を考えながら、中身のある失敗談を話すように心がけましょう。

③「失敗談はありません」と答える

「失敗した経験はありません」という回答に対し採用担当者が感じるのは、「自分をよく見せようとしているのでは?」「失敗に気づけないタイプなのかもしれない」といったネガティブなイメージです。

もし自分をよく見せようという考えなのであれば、面接における他の回答の真偽もあやしくなってしまいます。

失敗に気づけないタイプなのであれば、目標設定もせずに仕事をしているのかも、周囲と連携が取れないのでは?と考えられるため、企業が求める人物像とは大きくかけ離れた印象を持たれてしまうリスクがあるのです。

失敗談を思いつかない場合

失敗談を思いつかない場合

失敗談がなかなか思いつかない・・・という方もいるでしょう。
ビジネスマンとしての成長は、計画から実行、そして精査のサイクルを繰り返します。計画と実行の間には、こうするとうまくいかない、といった例が思い浮かぶはずです。

そういった例を引っ張り出してみて、失敗談と結び付けましょう。

■悔しかったことを思い出す

社会人になってから、悔しい思いをしたことはないでしょうか?例えば目標が達成できなかった、業務効率が悪く残業が続いてしまった、クライアント側から改善案を提示されてしまったなどです。

こういった経験から「次はうまくいくように」と改善したことがあるはずです。どのように考えたか、現在の働き方に影響を与えていないかどうかを思い返してみましょう。

■周囲に聞いてみる

周囲に客観的な意見を求めるのも効果的です。忘れてしまっている失敗談を思い出すきっかけになるでしょう。

昔話で盛り上がるうちに、自身では失敗だと思っていなかったような出来事でも、周囲からは違った捉えられ方をしていた経験があると気付けるかもしれません。

■成功例から遡る

努力したことで改善した成功例を深堀りすると、そのきっかけとなった失敗談が隠れていることがあります。

社会人になってからだけでなくても構いません。その後の考え方や行動に良い意味で大きく影響した挫折体験を持つ人は多いものです。

成功例は、自身の実績や表彰などからより具体的に名称や数値で表せるものを選ぶと良いですよ。

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