昼職への転職の際、需要の高さやその将来性を考えて、WEB・IT業界を目指す方が増えています。
ITエンジニアと聞くと男性の職業というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?実際、少し前までは男性のエンジニアがほとんどでした。ところが、昨今では女性のエンジニアも増えており、求人数・応募者数も増加しています。リスタートジョブからも、ITエンジニアに転職された女性がいますよ!
これから転職しようとお考えの方のなかにも、IT業界を検討していたり、気になっているという方もいるのではないでしょうか。しかし、ITエンジニアってどういう職業なのかあまり分かっていない・・・という方もいますよね。
そこで今回は、ITエンジニアの職種と仕事内容について詳しくご紹介いたします。
ITエンジニアとは
ITエンジニアとは、情報技術(IT=Information Technology)を取り扱う技術者たちの総称です。
IT技術の利用にあたっては、アプリケーションやデータベース、インフラ基盤など、さまざまな技術と動作のための環境が必要となります。
ITエンジニアは、これらの専門とするIT技術の領域または担当する工程によって職種が分かれています。
▼ITエンジニアの役割
ITエンジニアの役割は、保有するITに関する知識やスキルを活かし、所属する組織や企業の事業に貢献することです。
より具体的には、ITシステム、ソフトウェア、アプリケーションやサービスといったプログラムの集合体およびITインフラを設計、構築、運用することにより事業への貢献を果たします。
ITエンジニアの職種と仕事内容
ITエンジニアは、構築する対象の種別や利用技術、工程によりさまざまな種類に分類され、各分野により必要とされるスキルや知識が異なります。
その職種は、大きく分けると『アプリケーションエンジニア』と『インフラエンジニア』に分かれます。
※両者を兼務するフルスタックエンジニアと呼ばれる職種や、両者の領域をまたぐアーキテクトと呼ばれる職種も存在しますが、ここでは割愛します。
▼アプリケーションエンジニア
- プログラマー
- システムエンジニア(SE)
- フロントエンドエンジニア
- サーバサイドエンジニア
- Webエンジニア
- セキュリティエンジニア
など
ITエンジニアの中でも、サーバー(コンピューター)上で稼働するアプリケーション(プログラム)の設計、開発、運用などに携わるエンジニアをアプリケーションエンジニアといいます。
代表的な職種の仕事内容については、下記のとおりです。
<プログラマーの仕事内容>
システム開発においてSEが作成した詳細設計に基づきプログラムを作成します。そして、作成したプログラムに対して、単体テスト・結合テスト・総合テストを行い、バグを摘出・解析・修正してシステムを完成させます。
また、プログラムの説明書やテスト結果のドキュメントなど、保守で必要な書類の作成もプログラマーの仕事です。
<SEの仕事内容>
ユーザーの要望に応じてソフトウェアを設計・開発する技術者です。プログラミングスキルだけではなく、顧客や社内のニーズを聞き出すためのコミュニケーション能力も求められます。
また、システム開発の上流から下流工程まで携わるため、要件定義・設計・開発のスキルのほか、進捗管理を行うマネジメント力や、運用保守のスキルも必要です。SEは、携わるシステムの違いによって、さらに業務系アプリケーションエンジニア、Webサービス系エンジニア、スマホアプリ(ネイティブアプリ)エンジニアなどに区分されることもあります。
▼インフラエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
など
ITエンジニアの中でも、IT技術を動かすための基盤、環境(インフラ)を設計、構築、運用する業務を行うエンジニアをインフラエンジニアと呼びます。
IT基盤にはサーバーやOS、ネットワーク、クラウド環境、データベースソフトなどのミドルウェアといった領域が存在し、専門とする領域により職種が分かれてきます。
ただし、ITインフラの中でも複数の領域を扱い各職種を兼務する場合もあります。
<サーバーエンジニアの仕事内容>
主にサーバーに関する設計・開発を担当します。
サーバーを設置・設定してオペレーティングシステムなどをインストールし、ストレージ(記憶装置)やネットワークを設定するため、サーバー以外のインフラ知識も必要です。
<ネットワークエンジニアの仕事内容>
電気通信のインフラ(ネットワーク基盤)を構築します。
コンピュータとの接続装置やデータ処理・記憶装置といった電子機器の設計・製造・開発や、携帯用端末のような無線通信機器の開発における技術的業務を担当します。
<データベースエンジニアの仕事内容>
データの整理や加工・管理を行ったり、複雑で大規模なデータ活用のための情報基盤の設計・構築・運用をしたりするのが役割です。データベースやデータ分析に関する知識が求められます。
さいごに
ITエンジニアの役割は、情報技術に関する専門的なスキルや知識を活用して、システムやITインフラを設計・構築・運用することです。
ただし、ITエンジニアの各職種には絶対的な定義は存在せず、企業によっても仕事内容は変わってくるため注意が必要です。