企業からの内定を承諾する場合、どのように連絡をすべきか迷うこともあるかと思います。転職先とスムーズにやりとりできるよう、内定承諾に関する必要な知識を確認しておきましょう。

今回は、内定承諾前の確認事項と内定を承諾する場合の基本的な連絡マナーについてご紹介いたします。

内定時・内定後のトラブルを防ぐためにも、今すぐチェックしておきましょう！

内定承諾する前に確認しておくこと

企業から内定をいただけることは大変ありがたいことですし、できれば早々に内定を貰って転職活動を終わらせたい！と考える方もいるでしょう。

しかし、そもそも本当に内定を承諾して良いのか？入社してから「こんなはずじゃなかった」「そんな話、聞いてない･･･」とならないようにしたいものです。
そのためにも、内定を承諾する前に下記の確認はしておきましょう。

1.給与や休日などの労働条件

休日や給与などの労働条件は、内定承諾をする前に必ず調べましょう。自分自身がこの先働くことになる企業の労働条件について知っておくことはとても大切です。

そのため自分で調べてもみても分からない点は、遠慮せず企業担当者に質問するようにしてください。

＜よくある質問例＞

• 年間の有給休暇の日数や取得方法はどのようなものですか？
• 病気や個人的な事情での休暇はどのように扱われますか？
• 特別休暇や育児休暇などの制度はありますか？
• ボーナスや昇給の基準はありますか？
• 福利厚生や社会保険の内容について教えてください。
• 週の労働時間やシフト制度はどのようになっていますか？
• リモートワークやフレックスタイムの選択肢はありますか？
• 社内研修や教育プログラムはありますか？
• 外部のセミナーやカンファレンスに参加することはできますか？
• 社内イベントや社員交流の機会はありますか？

2.他社の選考状況

複数社の選考を並行して受けているという人は内定承諾をする前に、他社の選考状況を確認しておきましょう。

もし、まだ結果が出ていない企業がある場合は、結果が出る日を確認し、その日まで内定承諾を待ってもらえないか交渉する必要があります。

その際「うちではなくその企業が第一志望なのかな･･･？」と思われないよう、自分の人生において重要な選択であるため真剣に考えたいという気持ちを伝えるようにするといいでしょう。

3.今後の流れ

企業に内定承諾する際は、今後の流れや準備しておくことについて確認しておきましょう。内定承諾後の具体的な手続きや準備について理解しておくことで、スムーズに入社準備を進めることができます。

＜よくある質問例＞

• 入社日や研修のスケジュールはいつ頃になりますか？
• 入社にあたり、提出が必要な書類や身分証明書、銀行口座情報などはありますか？
• 提出書類の締め切りや提出方法について教えてください。
• 入社前に準備しておくべきことや特別な要件はありますか？

内定承諾の連絡３つの基本マナー

企業から内定の連絡をもらうと嬉しい一方で、「早く返事しないと！」と焦ってしまうこともあります。急ぎ過ぎてマナー違反や失礼にならないように、あらかじめ内定承諾の基本マナーを知っておきましょう。

▼転職先の連絡手段に合わせて返事する

内定承諾の連絡には電話が一般的ですが、メールで内定通知を受けた場合は同じメールで返信をしても失礼にはあたりません。ただし、確実に採用担当者と連絡を取りたい場合や伝えたいことがある場合は電話を使いましょう。

また、電話をかけた際に担当者が不在で、かけ直すタイミングもない場合には、「先ほどお電話したところ、ご不在と伺ったためメールにて失礼します」などと一言を添えれば、メールでも内定承諾を伝えられます。もちろん担当者が戻ったタイミングで再度電話をしてもいいでしょう。

▼内定通知を受けてからできるだけ早く伝える

内定承諾の連絡が遅れると、企業側は「内定通知がきちんと届いているのか」「内定を辞退するのではないか」など心配になってしまいます。

内定承諾の期限が設けられていない場合でも内定通知の返事はできる限りその日～24時間以内に伝えるべきですが、遅くても営業日ベースで2～3日以内にしましょう。

すぐに返事ができない場合は、「上司と引き継ぎや退職時期について相談をするため〇日まで待ってほしい」など返事が遅れることを伝えるようにします。

▼転職エージェント経由で連絡する

転職エージェントのサービスを利用している場合は、内定の連絡は一般的に転職エージェントを通して伝えられます。返答は担当のエージェントに伝えてもらいましょう。
転職エージェントは求人の紹介だけではなく、転職先企業への入社準備までサポートを行うのが一般的です。内定承諾や内定辞退の連絡も対応してくれます。

さいごに

いかがでしたか？
今回は、内定承諾前の確認事項と内定を承諾する場合の基本的な連絡マナーについてご紹介しました。

企業から内定の連絡をもらったら、早めに返事をするのがマナーです。
内定をもらえると無事に転職先が決まったと安心するかもしれませんが、内定は転職活動の１つのステップであり、油断するのはNGです。

上述の内容を参考に、入社までのやり取りをスムーズに進めて行きましょう。