ISFJ(擁護者型)は、他者へのサポートを惜しまず、責任感をもって仕事を遂行する「縁の下の力持ち」なタイプです。
明確な計画を立てて物事を整理しながら細部にも注意を配る能力にも優れ、ルールや規則を守るような安定した環境を好む傾向があります。
一方で、周囲を尊重しすぎて人間関係に疲れてしまいやすく、完璧主義で細部にこだわりすぎてしまうことがあるといわれています。
ISFJについては別途コラム『ISFJ(擁護者)ってどんな人?性格の特徴と向いてる仕事』にてご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
さて今回は、ISFJの人の強み・弱みと向いてないお仕事について詳しく見ていきましょう。
ISFJ(擁護者型)の人の強みと弱み
<ISFJの人の強み>
強力な実践的スキルを備え、意志が強く情熱的です。几帳面で観察力に優れ、問題解決を得意とします。必ずしも積極的に責任者を買ってでるタイプではありませんが、擁護者型はアイデアの実行担当になる傾向があります。
具体的に、擁護者型には次のような強みがあります。
▼協力的
周囲の人たちを支え、個人ではなく、グループ全体の利益になるような結論を導き出そうと努めます。
▼信頼できる
自分が担当するタスクに対して慎重で、一貫したアプローチを取ります。そのため、一緒に仕事をしたい信頼できるプロジェクトパートナーとして評価されます。
▼忍耐強い
最高の結果を出すために細部までこだわってタスクに取り組む意欲があるため、忍耐強いことでも知られています。
▼想像力が豊か
タスクや出来事を他の人の視点で見ることができる、強い想像力を備えています。共感することで状況の全体像を理解し、より想像力豊かなアプローチを模索します。
▼観察力がある
優れた観察力があり、周囲の世界に強い興味を持っています。持ち前の判断力と感性を活かして、自分の行動が他の人に与える影響について、独自の視点で考えることができます。
▼情熱的
小さなプロジェクトから非常に重要な物事まで、何かに興味を持つと、驚くほど情熱的になります。その熱意から、興味を駆り立てられるような活動に取り組んだり、プロジェクトを成功させるために全力で挑む傾向があります。
▼誠意がある
誠意をもって他者とアイデアに向き合う姿勢は、擁護者型の強みの1つです。周囲にも影響を与える彼らの物事に対する情熱は、時間とともに真の忠誠心へと変化します。
▼勤勉
自分の行動が周囲に与える影響を強く意識しているため、勤勉です。割り当てられた時間を賢く使い、与えられたプロジェクトに関わるすべての人を大切にします。
<ISFJの人の弱み>
擁護者型には、社会的な交流や成功に影響を及ぼすような弱みもあります。
▼控えめ
人はあまりにも謙虚すぎるために、誰かからプロジェクトを褒められた際に自分の手柄を否定することがあります。
▼シャイ
他者の感情を傷つけるのを避けるために、意見を発言しないことがあります。その共感力ゆえに、黙っていた方が楽だと感じ、グループの中ではシャイな存在となってしまいます。
▼重く受け止めてしまう
批判を受けた場合、相手にそのような意図がない場合でも、それを個人攻撃と受け取ってしまうことがあります。
▼自分の気持ちを押し殺してしまう
自分が軽視されたり不当に批判されたように感じても、相手に不快感を与えないよう、自分の本音を抑え込んでしまう傾向にあります。
▼自分に負担をかけすぎてしまう
人助けが好きな擁護者型は、断るのが苦手です。他者を優先し、助けたいと思うあまりに、責任を背負い込みすぎてしまうことがあります。
▼変化に抵抗する
頑固で、特に変化の必要性を感じない場合は、従来のやり方を続けることを好みます。
▼利他的すぎる
利他的というのは長所でもありますが、自分のことを後回しにする傾向があります。すでに多くの貢献をしていたとしても、他者を助けるためにもっとできることがあるはずだと信じています。
ISFJの人に向いてない仕事
ISFJ(擁護者型)の人は、大きな変化が頻発する仕事や明確なルールがない仕事、自己主張が求められる仕事が苦手と言われています。ISFJは安定性と秩序を重視する傾向にあり、積極的な自己主張や営業活動が必要な職種はストレスを感じてしまうためです。
また、激しい競争や対立が多い環境も協調性や調和を重視する性格に合わない場合があります。
例えば次のような職業は避けた方がよいでしょう。
▼環境が急変しやすい仕事
ベンチャー企業、エンターテインメント業界、起業家 など
▼高い自己主張が求められる仕事
営業職、販売スタッフ など
▼激しい競争や対立が多い仕事
ノルマが激しい職場 など
さいごに
ISFJ(擁護者型)の人は、他者をサポートする献身性、細部への高い注意力と強い責任感で新しいアイデアやプロジェクトを推進する能力に長けているタイプです。秩序があって安定している環境で力を発揮できます。
ストレスの少ない、穏やかな職場環境を好む傾向がありますが、利他的な面や、他者を守り助けたいという欲求があるため、ややストレスの多い仕事に就くこともあります。
会社や同僚が顧客のために働いているかどうかが、擁護者型の人が最も重視することです。そうでない場合、その職場環境に適応するのは難しいでしょう。