靴が痛い!痛くなる理由と原因を部位別にご紹介

「また靴擦れ!」「このクツ履くと足が痛い・・・」そう嘆いているそこのあなた!
今すぐできる対策方法をチェックしましょう。
特に、靴を履いているときに特定の部位のみが痛くなるというケースは、具体的にどのような原因と対策があるのかを知っておくべきです!
大事な面接の日に靴が痛くて時間に間に合わないかも・・・なんてことになったら大変です。
そこで今回は、靴を履くと足が痛くなる場合に考えられる理由と原因を部位別に詳しくご紹介いたします。
新しい靴を履くと足が痛くなる理由2つ
1.靴が足の形に馴染んでいない
買ったばかりの新しい靴は基本的に糊や素材が硬い状態で、足の形に十分に馴染んでいません。そのため、靴と足の間で過剰な摩擦が生じやすい状態となり、結果的にかかとなどが擦れやすくなります。
使われている素材によって馴染みやすさが異なりますので注意しましょう。
例えば、硬い革で作られた革靴は足に馴染むまでに1か月程度かかる場合があるため、歩きづらさや靴ずれによる痛みに悩まされる期間が長引くことも少なくありません。
一方、衣服にも使われることが多い綿などの天然繊維や、ポリエステルなどの合成繊維、あるいは合成皮革(フェイクレザー)であれば、足の形状や靴との相性にもよりますがそれよりも短い時間で足に馴染むこともあるでしょう。
2.足に負担がかかる歩き方をしている
歩き方が原因で、足の一部に大きな負担がかかっている場合があります。
たとえば、後ろに余計な重心をかける歩き方では、かかとに大きな負担がかかるので、かかとがすり減りやすく、靴ずれが起こりやすくなります。足の指先ではなくかかとから地面に着地する歩き方も、かかとへの負担が増加しやすい傾向があります。
このような歩き方を改善するだけで、足の痛みが解消されるかもしれません。
【部位別】足が痛くなる原因
▼足のつま先が痛い
足のつま先が痛い場合は、靴のサイズが大きすぎないか、小さすぎないかを確認してみましょう。
靴が大きすぎると、歩く度に足のつま先が靴にぶつかりやすいため、繰り返し摩擦されて靴ずれやタコができることがあります。また、パンプスやハイヒールのかかと部分が高すぎるとソールの傾斜がきつくなり、つま先が痛みやすいので注意が必要です。
サイズの合った靴、かかとが高すぎないソールの傾斜が緩やかなパンプスやハイヒールに履き替えることで、つま先の痛みが解消されることが多いでしょう。
▼足の指の付け根が痛い
足の指の付け根が痛む原因は、指によって異なります。
親指の付け根が痛む場合、外反母趾が原因となっていることが考えられます。外反母趾とは親指の付け根の骨が出っ張ってしまった状態のことで、その突出した骨の部分が靴に何度もぶつかることで靴ずれが生じます。
また、足の小指の付け根が痛む場合は、内反小趾になっていないか確認しましょう。内反小趾は足の小指が内側に傾いている状態です。歩くときに足の外側に力が入りにくいため、扁平足や外反母趾になるリスクが高いといわれています。
▼足の裏側・土踏まずが痛い
足の裏や土踏まずの痛みは、足底筋膜炎や足底腱膜炎が原因の可能性があります。
これらのトラブルの主な原因は、歩き方に癖がついているなどを理由に足に大きな負荷がかかっている、加齢に伴う筋力の低下などが挙げられます。朝起きたときに足の裏が痛むという場合は、足底筋膜炎や足底腱膜炎を発症している可能性も考慮しておきましょう。
ただし、これらのトラブルを根本的に解決するためには病院で医師の診察を受ける必要があるため、安易な自己判断は禁物です。
▼足の甲が痛い
足の甲の痛みは、甲と靴の間で生じる摩擦が原因であることが多いです。
たとえば、通常よりも足の甲が高い甲高の場合、靴とぶつかり合うことで靴擦れが起こります。特に、素材が硬い靴や高さが低い靴を履くと、痛みが強くなるでしょう。
一方、足の甲が低いために靴と足の間に余分な隙間が生じ、靴の中で足が動いて過剰な摩擦が起こり、靴ずれができるケースもあります。そのため、他の人より足の甲が低いという方も注意が必要になるでしょう。
いずれにしても、足を靴の中で固定する、足の甲が靴に強くこすれないようにすることが重要です。
▼かかとが痛い
かかとが痛くなる主な原因として以下の4点が挙げられます。
- かかとに負担が集中する歩き方をしている
- 靴底が硬いシューズ、かかと部分のクッション性がないシューズを履いている
- 靴が足のサイズに合っていない
- 体重の増加
また、足底筋膜炎を発症している可能性も考えられます。
足底筋膜炎はかかとだけではなく足の裏や土踏まずも痛む場合が多いため、痛みを感じる部位はかかとだけではないかどうかをチェックしてみてください。
医師の診察を受けて、足底筋膜炎ではないと診断された際は、靴の買い替えや、かかと部分をサポートするインソールの活用などを考えてみましょう。
▼くるぶしが痛い
くるぶしが痛い場合は、靴のサイズの大きさが合っているかどうかだけではなく、靴の履き口の高さが合っているかどうかを確認するようにしましょう。
その理由は、くるぶしの部分が靴に繰り返しぶつかることで痛みが起こっている可能性があるためです。くるぶしにも靴ずれは起こるため、なるべく摩擦が起こらないよう工夫が必要です。
多くの場合、摩擦を防ぐためにはインソールでの調整で改善できるでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、靴を履くと足が痛くなる場合に考えられる理由と原因を部位別に解説しました。
靴を履いたときに足が痛んだら、その原因を突き止めて対策することが大切です。少しの工夫で痛みを予防できる場合もあります。インソールの活用、足が痛くなりにくい靴を試す、試し履きで馴染ませるなど、さまざまな方法の中から状況に合わせて実践してみましょう。
足についての構造、機能、寸法、形態、発育、老化など、幅広い知識とスキルを習得した靴選びのスペシャリスト「シューフィッター」がいるお店もあります。そういったお店を利用してみるのもおすすめですよ。