「働くとは?」質問の意図と働く理由の見つけ方

考える女性たち、OL、スーツ、2人

就活・転職の面接で、「あなたにとって働くとは?」という質問をされるケースがあります。実際に問われた方もいるでしょう。しかし、この質問に対して、どのように答えるべきか悩む人も多いです。

「いじわるな質問だな・・・」と思った人もいるかもしれませんね。企業もいじわるでこの質問をしているわけではありません。

企業はこの質問を通じて、あなたの価値観やモチベーションを探り、どのような考え方で仕事に向き合うのかを知りたいと思っているのです。

そこで今回は、「働くとは?」の質問の意図と働く理由の見つけ方について詳しくご紹介いたします。

面接で企業が「あなたにとって働くとは?」と質問する意図

レ点、チェック

▼どのような価値観を抱いているのかを知るため

企業は、あなたがどのような価値観を持っているのかを知ることで、自社の理念や文化と合っているかを確認しようとしています。

『働く』という言葉に対する考え方は人それぞれ異なり、「自己成長のため」や「社会貢献のため」、「経済的安定のため」など、様々な捉え方があります。

あなたの価値観が企業の考えとマッチするかどうかは、入社後の適性や活躍度にも関わる要素となります。そのため、自分の価値観を明確にし、それが企業の理念や方針とどのように結びつくかを意識することが大切です。

つまり面接では、自分の価値観がどのように形成され、それがどのように仕事に活かせるのかを具体的に伝えることがポイントです。自社の理念と合致していることを示すことで、企業にとって魅力的な人材として印象づけられます。

▼モチベーションの源を探るため

例えば、「人と関わることで成長したい」や「専門性を高めて社会に貢献したい」といった明確な考えを持つ人は、仕事に前向きに取り組む傾向があります。

一方で、モチベーションが不明確な人の場合、入社後にやりがいを見出せず、早期離職に繋がってしまう可能性もあるので、企業はあなたのモチベーションを見極めようとします。

そのため、面接では自分がどのような経験を通じてモチベーションを感じ、それを仕事にどう活かしたいのかを明確に伝えることがポイントです。過去の具体的な経験と結びつけることで、説得力のあるアピールができます。

▼主体性や責任感の有無を確認するため

「働くこと=与えられた仕事をこなすもの」と考える人と、「働くこと=自ら価値を生み出し、成果を出すもの」と捉える人では、仕事への向き合い方が大きく異なります。

企業は、この質問を通じて、あなたがどのような姿勢で仕事に向き合おうとしているのかを確認し、主体的に行動できる人材かどうかを見極めようとしています。

そのため、自分が仕事に対してどのような考えを持ち、どのように貢献していきたいのかを明確に伝えることがポイントです。

▼瞬時に自分の考えを整理し、論理的に伝えられるかをみるため

面接では、事前に準備した内容だけでなく、その場で考えを整理し、的確に伝える力も求められます。そのため企業は、この質問を通じて、あなたがどの程度論理的に自分の意見を伝えられるかを見極めています。

特に、シンプルかつ明確に自分の考えを伝えられる人は、実際の業務においても円滑なコミュニケーションができると評価されやすくなります。

そのため、面接では簡潔かつ論理的に回答することを意識し、相手に伝わりやすい表現を心がけましょう。

「働く理由」を見つけるための方法6つ

ノートPCを以て人差し指を立てる女性、オフィス

1.自分の考え方を整理する

紙に書き出したり、友人や家族と話したりすることで、自分の考えを整理することから始めましょう。

頭の中の漠然とした思いを具体的な言葉にすることで、自分が何を大切にしているのかが見えてきます。自分の価値観や優先順位を明確にすることで、働く理由をより具体的に考えられるようになります。

また、日常生活での気づきや、仕事に対する感情を記録していくこともオススメです。自分がどんなときに喜びを感じ、何にストレスを感じるのかを明確にすることで、働く理由のヒントを得ることができます。

2.過去の経験を振り返る

これまでに達成したことや失敗したこと、特に印象に残っている出来事を思い出してみましょう。それらの経験を通じて学んだことや感じたことが、今後の働く目的に繋がるかもしれません。

また、過去の職場での出来事や関わったプロジェクトを振り返ることで、自分がどのような環境や役割で最も力を発揮できるのかを知ることができます。これらの振り返りを重ねることで、自分にとって『働くこと』の意味をより深く考えられるようになり、将来のキャリア選択にも役立つでしょう。

3.理想のキャリアやライフスタイルを描く

将来の自分を想像し、どのような仕事をしているのか、どのような生活を送っているのかを具体的にイメージしてみましょう。そうすることで、自分が目指すべき方向性が見えてきます。

また、理想を描くことで、今の自分に不足しているスキルや経験を把握することができ、働く理由を見つけるだけでなく、目標達成に向けた具体的な行動計画を立てることも可能になります。理想と現状のギャップを明確にすることで、より主体的にキャリアを築いていくことができるでしょう。

4.企業や社会における「働く意味」を考える

働く意味を考える際には、個人の視点だけでなく、企業や社会全体の視点を取り入れることも大切です。企業が求める価値観や社会が抱える課題に対して、自分がどのように貢献できるのかを考えてみましょう。

そうすることで、働くことが単なる個人の利益追求ではなく、より広い意義を持つことが理解できます。

また、社会の中で自分が果たす役割を意識することで、働くことに対する責任感や使命感を持つことができるようになります。自分の仕事が社会にどのような影響を与えるのかを考えることは、働く理由を見つける大きな手がかりとなるでしょう。

5.実際に行動しながら答えを見つける

インターンシップやアルバイト、ボランティア活動に参加することで、実際に「働く経験」を積むことができます。こうした実践的な経験を通じて、理論だけではわからない「働く意味」をリアルに実感できるでしょう。

行動を通じて得られる経験は、自分にとっての『働く理由』を見つけるための貴重な手がかりとなります。何を大切にしたいのか、どのような働き方が自分に合っているのかを見極めることで、キャリアの方向性をより具体的に描けるようになります。

6.他の人の意見を参考にする

異なる視点や経験を持つ人々と話すことで、自分では気づかなかった新たな考え方を得ることができます。これにより、自分の考えを深めたり、より納得のいく形に修正したりすることができるでしょう。

また、同じように『働く理由』を模索している人々との交流を通じて、共感や刺激を受けることも大きな学びになります。他の人の経験や意見を参考にしながら、自分にとっての答えを見つけていくプロセスは、自己理解を深める貴重な機会となるでしょう。

さいごに

笑顔の女性

いかがでしたか?
今回は、「働くとは?」の質問の意図と働く理由の見つけ方について詳しくご紹介しました。

企業が「あなたにとって働くとは?」という質問をする背景には、ただ働くことの意味を問うだけでなく、あなたの価値観や考え方を深く知りたいという意図があります。

あなたにとっての 『働く意味』 を見つけ、面接で自信を持って答えられるようになりましょう。

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