面接で「働くとは?」の質問に対する答え方のコツと回答例

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面接で採用担当者から「あなたにとって働くとは何ですか?」といった質問がされるケースがあります。この質問の意図については、別途コラム『「働くとは?」質問の意図と働く理由の見つけ方』でご紹介しました。

企業側はあなたの価値観や動機を通じて仕事への姿勢を見極めようとしているため、自分の働く理由を整理し、具体的に伝えることが大切です。

そこで今回は、「働くとは?」に対する答え方のコツと回答例を詳しくご紹介いたします!

「働くとは?」の質問に対する答え方のコツ4つ

人差し指を立てる笑顔の女性

面接で「あなたにとって働くとは?」と聞かれた際は、自分なりの[働く意義]を明確にし、論理的かつ具体的に伝えることが大切です。
それでは早速、回答を組み立てる際のコツをみてみましょう。

1)3つの「働く意義」を理解する

働くことの意義を理解することは、面接での説得力ある回答に繋がります。働く理由は人によって異なりますが、大きく分けると以下の3つの視点があります。

自己成長のため

▶仕事を通じてスキルを磨き、知識を増やし、成長していくことにやりがいを感じる。

社会への貢献のため

▶自分の仕事が誰かの役に立ち、社会に価値を生み出すことにやりがいを感じる。

生活の安定のため

▶経済的に自立し、家族や自分の生活を支えることで、安心感や充実感を得る。

これらの意義を理解し、自分の中で優先順位をつけることで、働くことに対する明確なビジョンを持つことができます。このビジョンが面接での回答に深みを与え、面接官に納得感を与えるでしょう。

2)自分の価値観をありのまま伝える

面接では、自分の価値観を率直に伝えることが求められます。働くことに対する個人的な考えをしっかり持ち、それを明確な言葉で表現することが大切です。

自分の信念や仕事への思いを正直に伝えることで、面接官に誠実さと信頼感を与えることができます。

価値観を伝える際には、具体的なエピソードを交えると良いですよ。
過去の経験や、働く上で大切にしていることを具体的に示すことで、面接官に自分の人間性や働き方のスタイルをより深く理解してもらえるでしょう。

3)具体的なエピソードを交えて説得力を高める

具体的なエピソードを交えることで、面接での回答に説得力を持たせることができます。

前職やアルバイト、インターン、ゼミ、サークル活動などでの成功体験、困難を乗り越えた経験を紹介することで、自分の働く姿勢や価値観をより具体的に伝えることができます。

エピソードを選ぶ際には、自分の働く意義や価値観を反映したものを意識しましょう。実際の経験をもとに語ることで、回答に一貫性が生まれ、面接官に強い印象を与えることができます。

4)「働く目的」に沿った仕事への向き合い方を伝える

働く目的を明確にし、それを達成するためにどのように仕事に取り組むのかを示すことは、面接における強力なアピールポイントとなります。

自分がどのように目標を達成しようとしているのか、そのプロセスや方法を明確に伝えることで、面接官に対する納得感を与え、自分の考えの一貫性を示すことができます。

例えば、自己成長を目的とする場合は、どのようなスキルを習得したいのか、またそのスキルをどのように磨いていくのかを具体的に述べると良いでしょう。
そうすることで、働くことに対する真摯な姿勢と計画性を示すことができ、面接官に「この人は目標に向かって主体的に行動できる」と印象づけることができます。

さらに、企業が求めるスキルや価値観と自分の目標がどのように重なるのかを伝えることで、志望動機に説得力を持たせることもできます。具体的な行動計画とともに、自分のビジョンを語ることで、面接官に強い印象を与えられますよ。

「働くとは?」に対する回答例

ハテナのブロック階段、ひらめき、電球

▼自己成長に繋げたい

面接では、具体的なエピソードを交えて、自分がどのように成長してきたか、またどのように成長を続けたいかを伝えることを意識しましょう。

<回答例>

私にとって働くことは、自分を成長させる機会です。
学生時代、ゼミ活動でプレゼンを担当する機会が多くありましたが、当初は自信が持てず苦手意識がありました。
しかし、回数を重ねるうちに、論理的に伝える力が身につき、結果的にゼミ発表で最優秀賞を獲得することができました。
この経験から、努力を積み重ねることで自分が成長できることを実感しました。社会に出ても、新しい知識を吸収し、挑戦し続けることで成長し、自分の市場価値を高めていきたいと考えています。

▼社会貢献をしたい

例えば、実際の経験を踏まえて、具体的にどのような社会課題に関心があり、それを○○業界でどのように解決したいのかを説明すると、より納得感が増します。

<回答例>

私にとって働くことは、社会に価値を提供し、人々の生活を支えることです。
大学時代に地域のボランティア活動に参加し、高齢者の生活支援を行った際、『ありがとう』と言ってもらえたことに大きなやりがいを感じました。
この経験から、仕事を通じて誰かの役に立ち、社会に貢献できることに強い意義を感じています。特に、○○業界は人々の暮らしに密接に関わるため、私もその一員として社会に貢献できる仕事をしたいと考えています。

▼思い描くライフスタイルを実現したい

面接では、自分がどのようなライフスタイルを実現したいのかを伝えるだけでなく、そのためにどのようなスキルや経験を積みたいのかを具体的に説明すると、より説得力が増しますよ。

<回答例>

私にとって働くことは、自分の理想のライフスタイルを実現する手段です。
私は将来的に海外で働きたいと考えており、学生時代には留学を経験し、異文化の中で学ぶ楽しさを実感しました。
仕事を通じて国際的な環境で活躍し、多様な価値観を持つ人々と関わりながら成長したいと考えています。グローバル展開を行っている貴社で経験を積み、海外市場でも活躍できる人材を目指したいです。

▼夢や目標を実現するため

面接では、自分の夢や目標が何であるか、それを実現するためにどのようなステップを考えているかを具体的に述べることが大切です。
過去の経験やこれまでの努力を交えて話すことで、面接官に自分の本気度を伝えることができるでしょう。

<回答例>

私にとって働くことは、夢を叶えるための手段です。
私は将来的に新しいサービスや商品を企画・開発する仕事に携わりたいと考えています。学生時代、ビジネスコンテストに挑戦し、アイデアを形にする面白さを実感しました。
仕事では、顧客のニーズを捉え、新しい価値を生み出すことに挑戦したいと考えています。貴社の○○事業に魅力を感じており、ここで経験を積みながら、自分の目標を実現したいです。

▼生活の安定や家族を支えたい

どのような働き方を通じて安定を得たいのか、また長期的にどのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることが大切です。

<回答例>

私にとって働くことは、自分や家族の生活を支えるために必要なことです。
私は幼い頃から両親が仕事を通じて家族を支える姿を見てきました。その影響もあり、自分も安定した職に就き、経済的な自立を目指したいと考えています。
また、生活を支えるだけでなく、長く働き続けるためには自分自身が仕事にやりがいを感じることも大切だと考えています。
貴社の○○業務では、自分の技術力を活かしながら、社会のインフラを支える重要な仕事に携われる点に魅力を感じています。

さいごに

オフィス街、OL、スーツ、女性

いかがでしたか?
今回は、面接での「働くとは?」に対する答え方のコツと回答例をご紹介しました。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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