面接官に評価される「強み・弱み」の伝え方と回答例

強み、弱み、長所、短所

自分自身の強みや弱みって、いざ聞かれると咄嗟には出てきにくいですよね。しかし、面接では聞かれがちな質問です。

面接で「強み・弱み」を聞かれた際に、企業にとって魅力的な人材として印象づけるためのコツ、強みと弱みの選び方について、別途コラム、『自分自身の「強み・弱み」の選び方や面接官の印象に残る回答方法』にてご紹介しました。

自分の経験を活かし、企業の求める人物像にマッチする回答を準備することで、面接官に強い印象を残すことができます。

今回は、面接官から評価される強み・弱みの伝え方と回答例をご紹介いたします!

評価される「強み・弱み」の伝え方5つ

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1.結論から簡潔に伝える

面接では、ダラダラと話すのではなく、まずは結論を端的に述べることが重要です。

「私の強みは〇〇です」「私の弱みは〇〇ですが、改善に取り組んでいます」と、最初に要点を伝えることで、面接官に内容が伝わりやすくなります。

この方法を用いることで、面接官はあなたの話の要点をすぐに理解し、その後の詳細な説明に耳を傾けやすくなります。また簡潔で明確な言葉を選び、無駄を省くことで、相手に印象深く伝えることも可能です。

2.エピソードで具体性を出す

結論だけでは説得力に欠けるため、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。「どんな場面でその強みを発揮したのか?」を説明することで、面接官はイメージしやすくなります。

<回答例>

私の強みは責任感が強いことです。
前職でプレゼン担当を任された際、チーム全体の進捗を管理し、締切に間に合うようにスケジュールを調整しました。その結果、発表はスムーズに進み、上司からも高評価をいただきました。

このようにエピソードを用いることで、面接官はあなたの実際の行動や成果をイメージしやすくなります。また具体性を持たせることで、単なる主張ではなく、現実に即した信頼性のある話として伝えることもできます。

3.応募する職種や企業にどう影響するかを関連付ける

企業は、あなたの強み・弱みが「業務にどのように活かされるか、もしくは影響するか」を見極めようとしています。そのため、職種や企業の求める人物像に関連付けて話すことが大切です。

<回答例>

私の強みは粘り強いことです。
前職の成果発表で困難な課題に直面しましたが、諦めずにデータを集め、改善策を考え続けました。この経験は、営業職での交渉や提案活動においても活かせると考えています。

このように、自分の特徴を企業のビジョンや業務内容と関連付けて伝えることで、面接官は「採用後にどのように活躍できるのか」を具体的にイメージしやすくなります。その結果、あなたが企業の求める人材像に合致していると判断されやすくなるでしょう。

4.弱みは改善に向けての努力や結果を示す

弱みを伝える際は、そのまま伝えるだけではなく、どのように克服しようと努力しているかまで話すことがポイントです。改善の意識を示せば、ネガティブな印象にはなりません。

<回答例>

私の弱みは緊張しやすいことです。
前職のプレゼンでは人前で話すのが苦手でしたが、事前に模擬発表を繰り返しおこなうことで自信をつけました。その結果、本番では落ち着いて話せるようになり、上司からも高評価を得ることができました。

このように改善のプロセスを示すことで、面接官に成長意欲をアピールできます。単に弱みを伝えるのではなく、前向きな姿勢を強調することがポイントです。

5.相手に伝わりやすい話し方を心がける

いくら内容が良くても、伝え方が悪いと評価は下がってしまいます。面接官が理解しやすいよう、論理的かつ明確な話し方を意識しましょう。

<話し方のポイント>

  • 話の構成を意識する(結論→エピソード→企業との関連性)
  • ゆっくり、はっきりと話す(早口にならないよう注意)
  • 長くなりすぎないよう、簡潔にまとめる

結論→エピソード→企業との関連性」という流れを意識すると、説得力のある伝え方になります。

また、適度な間を取りながら話すことで、相手に考える余裕を与え、理解を深めてもらうことができます。話が長くなりすぎると要点がぼやけてしまい、伝えたいことが相手に届かなくなる可能性があります。そのため、適度に区切りながら簡潔にまとめることが重要です。

話し方1つで印象が大きく変わるため、練習を重ねて自信を持って臨むことが大切です。

評価される強み・弱みの回答例

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▼【強み】コミュニケーション能力

<ポイント>

  • 具体的な経験を交えて説得力を持たせる
  • どのような場面で発揮したのか明確に示す
  • 企業での活かし方を結びつける

<回答例>

私の強みはコミュニケーション能力です。
大学では、オープンキャンパスのスタッフとして活動し、高校生や保護者の方々に対して大学の魅力を伝える役割を担いました。年齢や立場の異なる人と話す際、相手の目線に立ってわかりやすく伝えることを意識した結果、『説明がわかりやすかった』という感想を多くいただきました。
貴社でも、この経験を活かし、社内外の関係者との円滑なコミュニケーションを図りながら業務を進めていきたいと考えています。

▼【強み】行動力がある

<ポイント>

  • 行動力を示す具体的なエピソードがある
  • 環境の変化に適応できる力をアピールする
  • 企業での活かし方が明確にする

<回答例>

私の強みは行動力です。
大学時代、インターンシップやボランティア活動に積極的に参加し、新しい環境でもすぐに適応できる力を養いました。
例えば、インターンシップ先では急な業務変更にも柔軟に対応し、未経験のタスクにも積極的に挑戦しました。その結果、上司から『行動力がある』と評価していただきました。
貴社でも、このフットワークの軽さを活かし、柔軟に対応しながら成果を出したいと考えています。

▼【強み】責任感が強い

<ポイント>

  • 「責任感」の具体的なエピソードを明確にする
  • 困難を乗り越えた経験を交えて説得力を出す
  • 企業での活かし方に言及する

<回答例>

私の強みは責任感が強いことです。
前職では、プレゼンのリーダーを担当し、チームメンバーの進捗管理をおこないました。締切前にはタスクが滞ることもありましたが、メンバーと連携しながら調整し、最終的には無事に発表を成功させることができました。この経験から、どんな状況でも最後まで責任を持って取り組む姿勢が身についたと感じています。
貴社の仕事でも、チームワークを大切にしながら責任を持って業務を遂行していきたいです。

▼【弱み】心配性

<ポイント>

  • ネガティブな印象を与えすぎず、改善策を示す
  • 慎重さという強みにも繋げる
  • 企業での活かし方を意識する

<回答例>

私の弱みは心配性なところです。
慎重に物事を進めるあまり、事前の準備に時間をかけすぎることがあります。しかし、この弱みを克服するため、重要度の高いタスクとそうでないタスクを見極め、スケジュールを立てて取り組むようにしました。その結果、効率的に業務を進めることができるようになりました。
貴社でも、慎重さを活かしつつ、よりスピード感を持って業務に取り組んでいきたいと考えています。

▼【弱み】人見知り

<ポイント>

  • 人見知りを克服する努力を示す
  • 実際に改善された成果を述べる
  • 入社後の努力についても触れる

<回答例>

私の弱みは初対面の人と話す際に緊張してしまい、人見知りしやすいことです。
しかし、大学時代に接客のアルバイトを経験し、積極的にお客様に話しかけることで徐々に克服していきました。その結果、お客様から『話しやすい』と言っていただく機会が増え、自信に繋がりました。
貴社でも、この経験を活かし、より円滑な人間関係を築けるよう努力していきます。

さいごに

オフィス、OL、スーツ、女性、ガッツポーズ

いかがでしたか?
今回は、面接官から評価される強み・弱みの伝え方と回答例を詳しくご紹介しました。

面接で強み・弱みを話す際、伝え方次第で評価が大きく変わります。ただ「〇〇が強みです」「〇〇が弱みです」と伝えるだけでは説得力に欠け、相手に響きません。

評価される伝え方のポイントをおさえ、面接官に響く回答を目指しましょう。

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