
企業は学歴や資格といった定型的な情報だけでなく、あなたの人柄や価値観、自発性など「その人らしさ」を重視しています。中でも『履歴書の自由記入欄』は、そうした人物像を伝えるための大切なスペースです。
つまり、この自由記入欄をうまく活用すれば、自分の強みや経験を補足したり、面接では伝えきれない魅力をアピールしたりすることができるのです。
そこで今回は、履歴書に自由記入欄がある理由と書き方についてご紹介いたします。
履歴書に自由記入欄がある理由
そもそも履歴書の自由記入欄は埋めるべきなのでしょうか?
履歴書の自由記入欄は、可能な限り記入することをオススメします!
学歴や資格といった定型情報では見えない、求職者の人柄・価値観・考え方といった個性を知る貴重な手がかりとなります。
履歴書に自由記入欄がある理由として、以下の内容が挙げられます。
理由1.定型情報では見えない「人柄」や「価値観」を知るため
企業は、スキルや経験だけでなく、1人ひとりの「人柄」や「価値観」を非常に重視しています。履歴書の他の項目が事実を淡々と記述するものであるのに対し、自由記入欄は、あなたの言葉で考えや内面を伝える貴重なスペースです。
例えば、「なぜその活動に取り組んだのか」「どんなことを大切にしているか」といったエピソードの背景や思いを具体的に記述することで、あなたの個性や考え方がより明確になります。
また、面接でも深掘りされやすく、あなたの魅力がさらに伝わりやすくなるでしょう。
理由2.「自発性・表現力・思考力」を見るため
自由記入欄では、テーマの選定から文章の構成まで、すべてがあなたの主体性に委ねられています。 そのため、ここで何を書くか、どのような構成にするかには、あなた自身の自発性や課題意識が反映されやすくなります。
企業はその文章から、あなたが物事を論理的に整理し、わかりやすく表現できるかどうかを見ています。そのため、限られた文字数の中で、いかに自分の考えや魅力を伝えられるかが重要です。
例えば、「なぜその分野に興味を持ち、どのように学びや経験を積んできたのか」や、「問題に対して、どのように考え、どんな判断や行動を選んできたのか」が明確に伝わっていれば、思考力や表現力の高さが伝わるでしょう。
理由3.「隠れた強み」や「魅力」を発見するため
自由記入欄は、自己PRや志望動機では伝えきれない「もう1つの自分」を表現する大切な場です。例えば、一見仕事とは関係なさそうな『趣味』や『普段大切にしていること』なども、あなたの個性や誠実さ、継続力を伝えるきっかけになります。
自分では当たり前だと思っていることが、企業にとっては「一緒に働きたい」と感じる魅力になるかもしれません。自由記入欄では、そうした『気づいていなかった強み』に光が当たることもあるので、是非あなたらしさを言語化してみましょう。
履歴書の自由記入欄の書き方
1.テーマを決める
まず書くテーマを決めることから始めましょう。性格・強み・趣味・価値観など、自分らしさが伝わるテーマを選ぶのがポイントです。
企業は、あなたがどんな人かを知りたいと思っています。だからこそ『どんな印象を持ってもらいたいか』を意識してテーマを決めてみましょう。
2.エピソードや背景を整理する
テーマが決まったら、それを裏付ける具体的なエピソードを整理しましょう。例えば、「私は真面目です」と漠然と書くよりも、「〇〇の経験を通じて真面目さが評価された」とすることで、説得力が増し、読み手に納得してもらいやすくなります。
3.学びや仕事への活かし方を繋げる
エピソードをただ紹介するだけでなく、その経験や価値観が今後どのように活きるかまで記載すると、印象が良くなります。
例えば、「忍耐力を培った部活経験」を紹介した場合は、「その経験を活かして、社会人としても粘り強く努力を続けたい」といった一言を添えることで、企業にとっての採用メリットが明確になります。
4.読みやすくまとめる
文章が長すぎたり、情報を詰め込みすぎたりすると、採用担当者に伝わりにくくなってしまいます。エピソードは1つに絞り、3〜5行程度を目安に簡潔にまとめることが大切です。
また、句読点の位置や文体(「です・ます調」など)を整え、段落分けをして読みやすさを意識すると、好印象に繋がります。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、履歴書に自由記入欄がある理由と書き方について詳しくご紹介しました。
何を書けば良いか迷ったとしても、空欄で提出することだけは避けましょう。以下のような点を参考に、丁寧に記載することを心がけましょう。
- 人柄が伝わる魅力的なエピソード
- 企業の理念や文化のどこに共感しているか
- 入社後に挑戦したいこと(将来のビジョン)
こうした補足情報が、あなたの人柄や人間性をより深く伝え、採用担当者の印象に深く残るきっかけになりますよ。