【面接対策】30秒で話す自己PRの作り方と例文

面接、身振り手振りを使って話す女性

面接時に「30秒で自己PRしてください」と求められる頻度は、応募職種によって異なります。特に、スピーディーな情報共有や、簡潔に意図を伝える能力が日常的に求められる職種では、短い自己PRの完成度が評価に直結することもあります。例えば、営業、コールセンターのオペレーター、施工管理士などは30秒の自己PRが求められやすい代表的な職種でしょう。

30秒って短いような長いような・・・絶妙な時間ですよね。この30秒で自己PRをするにはどうすれば良いのでしょうか?

今回は、30秒で話す自己PRの作り方と例文をご紹介いたします。

※30秒の自己PRについての詳細は、別途コラム『【面接対策】採用担当者から評価される30秒自己PRとは』にて解説しました。こちらも参考にしてみてください。

30秒で話す自己PRの作り方

PCの前で資料を片手に悩む女性

面接官が「もっと話を聞きたい!」と感じるような30秒の自己PRは、準備といくつかのコツさえ掴めば、誰でも作成可能です。自己PRを初めて作成する方でも安心して取り組めるよう、5つのステップで30秒の自己PRの作成方法をご紹介します。

1.自分の強みを洗い出す

まずは、自分のアピールポイントとなる強みをリストアップしましょう。リーダーシップ、継続力、協調性、分析力など、性格や経験に基づくものであれば何でも構いません。
明確な根拠がなくても問題ありませんので、思いつく限りどんどん書き出すことが大切です。

この段階では、どの強みがベストかを判断するよりも、数を出すことが重要です。その上で、自分らしさが最も伝わる強みを1つに絞り、企業が求める人物像とも照らし合わせてみましょう。面接官の印象に残る自己PRを作るための第一歩となります。

<強みの例>

  • 傾聴力
  • 忍耐力
  • 臨機応変に対応する力
  • 協調性
  • リーダーシップ
  • 継続力
  • 行動力
  • 相手の立場に立って考える力
  • 正確性
  • 分析力
  • 真面目さ
  • 計画性

2.強みを裏付けるエピソードを見つける

次に、その強みを証明できるエピソードを探しましょう。

実際に自分が工夫や努力をした経験があると、説得力のあるPRとなります。部活動、アルバイト、ゼミ活動、サークルなど、どんな経験でも構いません。

エピソードと強みを裏付ける際は、「どんな場面でその強みを発揮したか」「その時、どのような行動を取ったか」「成果はどうだったか」といった観点で思い出すのがコツです。

3.エピソードに具体性を付ける

エピソードをより魅力的に伝えるためには、具体的な行動や背景を加えることが重要です。「なぜその行動をとったのか」「どんな困難をどう乗り越えたのか」など、できるだけ臨場感を持って語れるようにしましょう。

また、最後に「この経験を入社後にどう活かせるか」を一言添えることで、面接官に入社後の活躍を具体的にイメージさせ、あなたの強みが企業にどう貢献できるかを効果的にアピールできます。

さらに、エピソードを分かりやすく伝えるためのコツとして、準備の際に時系列で振り返ると、話の流れが整理しやすくなりますよ。

4.文章にまとめてみる

エピソードと強みがまとまったら、それを文章化してみましょう。

オススメは、PREP法(Point:結論 → Reason:理由 → Example:具体例 → Point:再度結論)を活用してエピソードを構成することです。この構成を活用すると、話の筋道が明確になり、短時間でも説得力が増す自己PRになるでしょう。

30秒の自己PRにする際の文字数の目安は、150〜250字程度です。自然に話せる長さに収めつつ、余計な情報は削って、最も伝えたいメッセージに絞りましょう。

5.口に出して練習する

最後に、実際に声に出して練習しましょう。その際、必ず時間を計りながら読み上げ、30秒以内に収まるかを確認してください。

また、録音して自分の話し方やスピード、語尾のクセなどをチェックするのも効果的です。PREP法の構成ごとに時間を配分し、どのパートにどれだけ時間をかけるかも意識できると、より完成度の高い自己PRになるでしょう。

強みに合わせた30秒自己PRの例文

123、数字

▼コミュニケーション能力

私の強みはコミュニケーション能力です。
大学1年生から4年間、携帯ショップで接客販売のアルバイトを続けてきました。入店当初は、手続きの説明が難しく、お客様に不信感を与えてしまうこともありました。

そこで私は、まず自分自身が商品内容を深く理解し、お客様の立場になって話すことを意識しました。具体的には、専門用語をかみ砕いて説明し、お客様の理解度に応じて言い換えながら対応しました。

その結果、「わかりやすかった」「またあなたにお願いしたい」と言っていただけることが増えました。この経験を通じて身につけた伝える力と傾聴力を、御社の営業職でも活かし、顧客との信頼関係構築に貢献したいと考えています。

▼リーダーシップ

私の強みはリーダーシップです。
大学のサークルで新歓イベントのリーダーを務め、20名以上のメンバーをまとめて企画・運営をおこないました。

準備段階ではメンバーのモチベーションに差があり、進行が思うようにいかないこともありましたが、1人ずつ面談を行い、役割や目的を共有しました。結果、イベントは成功し、サークルへの新入部員も昨年比で1.5倍に増えました。

今後も相手を巻き込みながら目標達成を目指していきます。

▼真面目

私の強みは真面目さです。
大学では、提出物は常に期限より数日前に仕上げることを意識して取り組んでいました。

アルバイト先でも、早めに出勤して準備を整えたり、ミスを振り返って次に活かすノートを作ったりと、誠実な姿勢を評価していただきました。

地道な作業も丁寧に取り組むことができるタイプなので、御社でもコツコツと信頼を積み重ね、安定した成果を出せるよう努力します。

さいごに

OL、ビジネスバッグを肩にかけたスーツの女性

いかがでしたか?
今回は、30秒で話す自己PRの作り方と例文をご紹介しました。

自己PRでやってしまいがちな失敗のひとつが、背景説明ばかりで終わってしまうことです。これは、話の導入に力を入れすぎるあまり、結論(自分の強み)や成果、学びまでたどり着かずに時間切れになってしまうパターンです。

自己PRでは、[結論→エピソード→結果・学び]の順で簡潔に伝える構成を意識しましょう。

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