
30秒という短い時間では、自分の強み全てを語ることは難しいため、面接官の興味をひく一言が特に重要です。冒頭で「結論」や「印象的なキーワード」を提示し、その後に簡単なエピソードや実績を添える形が効果的でしょう。
例えば「私は行動力が強みです。大学時代に〜」というように、話の冒頭で一番アピールしたい強みを伝えるようにしてください。短いからこそ、何を一番伝えたいかを明確にすることがポイントです。
30秒自己PRの詳細については、別途コラム『【面接対策】採用担当者から評価される30秒自己PRとは』と『【面接対策】30秒で話す自己PRの作り方と例文』でもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
今回は、30秒自己PRでやりがちなNG例と30秒で自己PRするための練習方法について解説いたします!
30秒自己PRでやりがちなNG例3つ

1.ダラダラ背景説明ばかりで時間切れ
自己PRでやってしまいがちな失敗のひとつが、背景説明ばかりで終わってしまうことです。
私は大学生のとき、ゼミでマーケティングを学んでおり、その中で企業の広告戦略に興味を持ちました。ゼミでは週に1回のディスカッションがあり、資料作成やプレゼン準備などをしていたのですが、特に興味深かったのが・・・
<NGポイント>
- 何が強みなのかが出てこないまま終わってしまう
- 背景説明に時間を割きすぎて、自己PRになっていない
- 結論やエピソードの要点が不明確で印象に残らない
このタイプの人は「どんな経験をしたか」を丁寧に話そうとするあまり、面接官が最も知りたい『どんな力を発揮し、どう成果に繋げたか』が不明確になってしまいます。
自己PRでは、【結論→エピソード→結果・学び】の順で簡潔に伝える構成を意識しましょう。
2.強みが抽象的で印象に残らない
「明るい性格」「協調性がある」など抽象的な強みだけを並べてしまい、印象に残らないパターンです。エピソードや成果を語らないため、面接官に「なぜそう言えるのか?」という疑問が残り、説得力に欠けてしまいます。
私は人と関わることが好きで、明るく前向きな性格です。どんな環境にもすぐなじめるタイプで、協調性や柔軟性には自信があります。これからもその性格を活かして頑張っていきたいと思っています。
<NGポイント>
- 抽象的なワードの羅列で具体性がない
- なぜそう言えるのかの根拠がなく説得力に欠ける
- エピソードや成果がなく、印象が薄いまま終わる
「どんな場面で」「どう行動したのか」が伝わらず、誰にでも当てはまりそうな内容になりがちです。面接官に印象づけるには、具体的な経験や成果を交えて、『その強みがどう活かされたのか』を語ることが大切です。
3.いろいろ詰め込みすぎて焦点がぼやける
強みを1つに絞れず、あれもこれも伝えたいと欲張ってしまうと、伝えたい内容が多いあまり、自己PRの焦点が定まらず、聞き手の印象が残らない原因になります。
私の強みはリーダーシップと協調性、そして責任感です。ゼミではリーダーを務め、サークルでは会計として運営にも関わり、アルバイトでは新人の教育係もしていました。何事にも全力で取り組む姿勢を大切にしています。
<NGポイント>
- 伝えたい内容が多すぎて、主張が分散してしまう
- 30秒では情報が多く、聞き手が要点をつかみにくい
- 結果的にどの強みも浅くなり、印象に残らない
一見すると経験豊富に見えますが、どのエピソードも中途半端になりがちです。
特に短い時間での自己紹介では、伝える強みは1つに絞り、深掘りするほうが効果的です。1つの強み+具体例に集中することで、説得力と印象がぐっと高まりますよ。
自己PRを30秒で話すための練習方法

▼ストップウォッチを活用して時間を測る
まずは30秒の感覚を掴むことが大切です。
そのために、ストップウォッチや携帯のタイマー機能を使って、実際に話しながら時間を計りましょう。最初は長すぎたり短すぎたりするかもしれませんが、何度か繰り返すうちに自分の話すペースが掴めてきます。
▼録音・録画による練習をおこなう
自分の話し方を客観的に見直すために、スマートフォンやPCで録音・録画することがオススメです。自分では気づきにくい話すスピードや声のトーン、表情のクセなども、録音や映像で確認すればすぐにわかります。
録音を聞き返すと、「思ったより早口」「語尾が聞き取りづらい」「話の抑揚がない」といった改善点に気づけることが多いです。特に録画では、目線や身振り手振り、姿勢などもチェックできるため、面接本番に近い感覚で練習が可能です。
▼友人や家族など第三者の前で実践する
自分だけで完結せず、誰かに聞いてもらうことが重要です。友人や家族、ゼミの仲間などに協力してもらい、第三者視点からのフィードバックをもらいましょう。
その際、「聞いて印象に残ったか」「内容がわかりやすかったか」「強みとして納得できたか」といった質問をすることをオススメします。他人から見た率直な印象は、自分では気づきにくい弱点の発見に繋がります。
さいごに

いかがでしたか?
今回は、30秒自己PRでやりがちなNG例と30秒で自己PRするための練習方法について詳しくご紹介しました。
「自分の強みが何なのか、うまく言語化できない」「この自己PRで本当に評価されるのかな?」などと感じている人は、リスタートジョブのエージェントまでお気軽にご相談ください。
