履歴書の自由記入欄で好印象を残す工夫と例文

書類を書く女性

履歴書って何度書いても慣れないですよね。特に自由記入欄って何を書けば良いの?と悩む方も多いはず。

自由記入欄については、別途コラム『履歴書の自由欄って何を書くの?正しい書き方とコツ』や『履歴書の自由記入欄に書くときの注意点とよくある質問』で詳しくご紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

履歴書の自由記入欄は、ちょっとした工夫で採用担当者に強い印象を残し、他の求職者と差をつけることができます。

そこで今回は、履歴書の自由記入欄で好印象を残す工夫と例文をご紹介いたします!

履歴書の自由記入欄で好印象を残す工夫5つ

ポイント

1.テーマは「あなただけ」のものを選ぶ

自由記入欄では、「あなたらしさ」が伝わる独自のテーマを選ぶことが大切です。

多くの人が書きそうな無難なエピソードではなく、あなたならではの経験やそこから培われた価値観、視点を取り上げましょう。

例えば「旅行が好き」を「訪れた商店街の魅力を伝えるため、手書きマップを作成するのが好き」など、具体的な行動や成果にまで落とし込み、あなたの個性が伝わるように工夫してください。

エピソードに具体性があるほど、あなたの人柄が伝わりやすくなり、採用担当者の印象にも残りやすくなります。

2.エピソードは「短くても具体的」なものを選ぶ

エピソードは長くなくても構いません。ただし、抽象的な表現は避けて、具体的な内容を意識しましょう。

例えば、「コミュニケーション力に自信があります」と書くよりも、「飲食店のアルバイトで、外国のお客様に英語で対応した経験がある」といった具体的なエピソードの方が、読み手にあなたの強みが伝わりやすくなります。

わずか1、2文の短いエピソードであっても、内容が具体的であればあるほど、あなたの人柄やポテンシャルをしっかり印象づけることができます。

3.「結論→理由」で構成する

自由記入欄も、志望動機や自己PRと同様に、「私は〇〇な人間です」と結論から書き始めることを意識しましょう。最初に結論を示すことで、読み手は内容をスムーズに理解できます。

さらにその後に、「なぜそう言えるのか」「どんな経験からそう考えるようになったのか」といった理由や背景を加えることで、文章に説得力が生まれます。

このような構成は、書き手であるあなた自身にとっても考えを整理しやすく、読み手にとってもわかりやすい書き方です。

4.企業・業界とリンクする内容を入れる

自由記入欄では、その企業・業界ならではの魅力を伝えることで、採用担当者に強い印象を与えられます。

もし、IT企業であれば「効率化への意欲」、教育業界であれば「他の人の成長をサポートすることへの喜び」など、自分の価値観や興味と企業・業界の特性を結びつける表現を心がけましょう。

企業が「自社と合いそう!」と感じられるかどうかは、選考において非常に重要なポイントです。

5.読みやすさを意識する

せっかく良い内容でも、読みにくければ印象は半減してしまいます。適度な改行、文の長さ、句読点の使い方など、基本的な文章の見やすさを意識しましょう。

また、「結論→理由→まとめ」の流れを意識して、簡潔に書くこともポイントです。内容と同じくらい、「伝わりやすさ」も大切にしてください。

履歴書の自由記入欄の例文

人差し指を立てる笑顔の女性、ポイント

履歴書の自由記入欄は、決まった型がないからこそ、自分らしさを伝えることができる貴重なスペースです。大切なことは、単に経験を羅列するのではなく、あなたの価値観や人柄が伝わるテーマを選ぶことです。

▼自己PR・強みをアピールする場合

自由記入欄には、あなたの強みや長所を示すエピソードを盛り込むと効果的です。これは志望動機や学業・経験に直接関係なくてもかまいません。

<強み・長所の例>

  • 粘り強さ
  • 責任感
  • リーダーシップ
  • 調整力・協調性
  • 課題解決力
  • 探究心

<例文>
私の強みは、目標達成に向け、周囲と協力しながら粘り強く行動できる点です。
大学のゼミ活動では、班でのプレゼン発表を担当しましたが、最初の議論では意見がまとまらず、準備が思うように進みませんでした。私はメンバーそれぞれの意見を整理し、共通点をもとに話し合いをリードしたことで、全員が納得できる方針を決定できました。結果として、発表は好評を博し、ゼミ内で最高の評価を得られました。
この経験から、困難な状況でも冷静に周囲と連携し、物事を推進する力が培われたと実感しています。社会に出ても、チームで成果を出す力を大切にしていきたいです。

▼趣味・特技から人柄を伝える場合

趣味や特技のテーマで記入する際は、単に「趣味は読書です」と一言で終わらせるのではなく、「なぜそれが好きなのか」「どんな風に取り組んでいるのか」「その経験から何を学んだのか」を具体的に記入することを意識しましょう。

<例文>
私の趣味はカフェ巡りです。学生時代から毎週1〜2軒は新しいお店を訪れ、雰囲気やインテリア、接客などの違いを楽しんでいます。
Instagramでお気に入りのカフェを紹介するアカウントを運営しており、現在フォロワーは約2000人です。写真の構図や紹介文を工夫するうちに、見る人に伝わりやすく魅力的な言葉選びを意識するようになりました。
この趣味を通して、観察力や表現力、そして継続して取り組む習慣が身についたと感じています。仕事においても小さな違いに気づく目や、相手に伝わる表現を大切にしていきたいです。

▼過去の経験や学びを深掘りする場合

履歴書の自由記入欄では、学生時代に取り組んできた経験や、そこから得た学びを深掘りして伝えることもおすすめです。

<例文>
私にとって大きな経験は、大学3年時に参加した地域活性化プロジェクトです。商店街の集客イベントを学生チームで企画・運営する中で、私は広報担当を務めました。
最初は思うように集客ができず悩みましたが、出店者や地元住民の方にヒアリングを重ね、ターゲットに合わせて情報発信の方法を見直しました。結果として、来場者数を大幅に増やすことができ、現場の声を大切にする姿勢の重要性を学びました。
この経験を通じて、物事を自分目線だけで進めるのではなく、相手の立場や背景を踏まえて行動することの大切さを実感しました。今後も[相手視点]を持って物事に取り組んでいきたいです。

さいごに

微笑む女性

いかがでしたか?
今回は、履歴書の自由記入欄で好印象を残す工夫と例文を詳しくご紹介しました。

テーマに正解はありませんが、『この内容を通して自分がどんな人物だと伝えたいか』を意識すると、自由記入欄を活かした自己表現に繋がりますよ。

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