求人票でたまに見かける『スーパーバイザー』という言葉ですが、どのような職業なのかは以前ご説明しました。(別途コラム『SV(スーパーバイザー)って?仕事内容と役割について詳しく解説』を参照)
それではスーパーバイザーになるには、何か特別な資格やスキルはあるのでしょうか?「SVの仕事に興味がある!」「やってみたい」と思っても、その辺りが明確ではないと、何を目指せばいいのか分からないですよね?
そこで今回は、SVに必要なスキルや資格と向いてる人の特徴についてご紹介いたします。
SVに向いてる人の特徴
1.全体像を俯瞰で見ることができる
マネジメントの要素が強いSVの仕事では、常に全体像をとらえる必要があります。それは人であったり時間であったり、管理すべき対象です。
ひとつのことにこだわり夢中になるタイプの人より、視野が広く、興味も広く持てる人の方が適性があります。
例えばメンバーの指導やトラブルの対処、適材適所で采配ができる力があるとよりリーダーシップを発揮できるでしょう。
2.巻き込み力がある
SVの仕事は、自身で作業を行うよりもメンバーを導くことに重きを置くという特徴があります。ただし、まったく業務の知識がないのでは、指示に説得力が生まれません。
メンバーの説得力を勝ち取ってこそのリーダーシップです。
業務を円滑に進めるためにも、知識に裏打ちされたリーダーシップを発揮して、日々の業務だけでなく週間や月間の目標達成へと導くのがSVです。
3.仕事が好き
仕事に情熱を持って取り組める人はSVの適性があります。
あらゆる知識を網羅すべく率先して学習したり、環境の変化も進んで楽しめるというタイプの人が向いているでしょう。
業務に関連するスキルはもちろんですが、店舗運営や経営などのノウハウも掘り下げて学習する意欲が求められます。
4.心身ともにタフ
一般的にSVの仕事は、オフィスにこもりデスクで行うということはありません。移動しながら人と会う仕事です。体力に自信がない、人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を感じるという人は難しいかもしれません。
肉体的・精神的に強く、自分の役割からやりがいやモチベーション維持の方法を見出せる人の方が向いています。
5.戦略家
説得力をもってマネジメントするにあたり、論理的思考力は必須です。
データに基づいた戦略立案、そして人に説明する力がないとメンバーを先導することは難しいからです。
マーケティングスキルや数学の知見、分析力なども必要になりますので、数字に強くものごとを組み立てて先を見通すことができる人はSVの適性があると言えます。
SVに必要なスキルや資格
<コミュニケーション能力>
SVには高いコミュニケーションスキルが欠かせません。
自身が管理する事業所や店舗はもちろん、外部とのやり取りや仲介役としての調整も多いため、双方の話を聞き取る力、要約する力、的確に伝える力が求められます。
<マネジメント能力>
SVになるには実務経験と実績が必要ですが、実際にSVになった後はマネジメント能力や教える力なども必要になってきます。
数字などをしっかりと管理し、その上で適切な措置を取るのもSVの立派な仕事です。
一見身につけるのは難しそうに感じますが、普段の業務でこの部分をしっかりと自分で管理するようになると、自ずと身につくものです。
本気でSVを目指すのであれば、自分の結果などを毎日数字で管理し、そしてその上で自分自身でやり方などを工夫するようにしましょう。
<数値管理スキル>
SVが管理するのは人だけではありません。
最終目標は収益アップなので、具体的な目標達成や課題克服のための数値管理能力も問われます。
経緯の記録や軌道修正にあたり、Excelやスプレッドシートを用いる事もあります。管理する事自体が目的ではありませんので、そこから改善点を見出す力は経験値による部分も大きいでしょう。
<リスク管理スキル>
リスクマネジメントの観点もSVに求められるスキルです。
まずはリスクを発生させない、防ぐための対策と共有、減らす工夫はどの業種であっても必要でしょう。発見方法や、発生してしまった場合の対処までが含まれます。
SVになるには実務経験と実績が重要
SVというのは専門知識がかなり必要になってきます。
だからといって、特別な資格がなければなることができないわけではありません。これがSVのメリットの一つでもあります。
その代わり実務経験や実績がかなり必要になります。
コールセンターの場合、実務経験はその会社にどのくらい在籍したかが重要となり、実績については電話をとった数やお客様からの評価などが判断基準として用いられます。もちろん勤怠も重要な要因になります。
SVという仕事は転職においても非常に有利になります。特にコールセンターのSVとなると、転職先の幅も大きく広がります。
営業はもちろん、コンサルタントなどの仕事のスキルも一緒に身につけることができるため、かなりおすすめです。
スーパーザイザーのお仕事に少しでも興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。