
仕事でもプライベートでも、「決断が早くて行動力があるな」と感じる人が周りにいませんか?
ソーシャルスタイル理論では、そのような人をドライビング(ドライバー)タイプと呼びます。
ドライビングタイプは、目的達成に一直線で、成果を最優先するリーダー気質が魅力です。一方で、主張の強さやスピード感が、周囲との摩擦につながることもあります。
※ソーシャルスタイル理論については、別途コラム『ソーシャルスタイル理論って?より良いコミュニケーション方法とは』をご参照ください。
今回は、ドライビングタイプの人の特徴と向いてる仕事について詳しくご紹介いたします
ドライビングタイプの性格の特徴

ドライビングタイプとは、感情表現が強くなく、合理的に物事を達成していくタイプです。ビジネスライクな性格で、プロセスよりも結果を重視し、決断力に優れています。
▼ドライビングタイプの長所
- 高い目標達成意欲
- 迅速な意思決定と行動
- 論理的思考と効率性
- 強いリーダーシップ
最大の強みは、成果を最優先に行動できる点にあります。
設定されたゴールに向かって迷わず行動し、困難な課題にも積極的に取り組みます。情報を素早く整理し、判断を先延ばしにせず実行に移せるため、プロジェクトや業務の推進力として非常に頼りになります。
感情に左右されず、数字やデータに基づいた判断を下すことができ、無駄を排除して最短距離で成果を追求します。
また、チームを前に進める牽引力があり、目標達成に向けて周囲を巻き込みながら導く力があります。
▼ドライビングタイプの短所
- 柔軟性や協調性に欠ける場合がある
- 他者の感情への配慮が不足することがある
- 自分のペースを押し付けやすい
ドライビングタイプは、明確な目標達成を優先するあまり、計画の変更や他者の意見に耳を傾ける余裕が少なくなることがあります。特にチーム内での調整や妥協が必要な場面では、周囲にストレスを与える可能性があります。
論理や結果を重視するあまり、チームメンバーの感情やモチベーションへの気配りが後回しになりがちです。そのため、「冷たい」「協調性がない」と誤解されることもあります。
また、自身の判断や行動スピードが速いため、他者に無意識に同じペースを求めてしまうことがあります。これにより、特にスローなメンバーとの間で摩擦が生じやすくなります。
ドライビングタイプの人に向いてる仕事5選

1.営業
営業の仕事では、まず営業する相手に好印象を与え、話を聞いてもらうための土台を作ることが重要です。
数字目標や成績達成が明確で、スピード感のある環境で成果を追求できる仕事のため、ドライビングタイプに向いてるといえます。
2.システムエンジニア(SE)
クライアントへのヒアリングを通して要求を聞き、それを基にシステムの仕様を決め設計をするまでの上流工程を担う仕事です。
具体的な業務として、開発現場におけるシステム設計やプログラミング、マネジメント業務などを行います。
3.マーケティング
マーケティングの仕事は、顧客のニーズ(需要)を探り、商品やサービスが「売れる仕組み」を創り出すことです。市場調査やデータ分析、企画、広告宣伝(プロモーション)、価格設定、販売戦略などを迅速に立案・実行します。
4.コンサルタント
クライアントが抱える経営課題をITの力で解決するコンサルタントです。
クライアントの要求に応じてシステムなどを構築するという点では、SEやITアーキテクトと似ています。
この3者が連携して業務を行うのですが、プログラマーやSEの上級職がITアーキテクトで、さらにその上に位置するのがITコンサルタントです。
5.製造業
原材料や素材を加工・組み立てて、新たな製品を作り出す産業の総称で、自動車・家電・食品・医薬品など生活に欠かせない様々な「モノ」を生産する仕事です。
ドライビングタイプは、スピード感のある改善が求められる自動車・機械系、ベンチャーメーカーに向いてるでしょう。
さいごに

いかがでしたか?
今回は、ドライビングタイプの人の特徴と向いてる仕事について詳しくご紹介しました。
ドライビングタイプは環境の変化や予期せぬトラブルにも強く、迅速に意思決定して行動できる特性があります。そのため、変化の激しい業界やスタートアップ、プロジェクト型の業務でも成果を最大化することが可能です。
ドライバータイプの持つ行動力・決断力・結果重視の思考がそのまま強みとして活かされ、組織やチームの推進力となるでしょう。
